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敏洋’s 昭和の恋物語り

ポエム 黎明編 =はつこい= 

2023年03月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



淋しいよるが訪れて 心にきりがかかる時 いつも思う あのひとを
初めてであった なつの午後あの日から心にすみついた人
何も云えずにいたけれど あなたを想うだけで 倖せだった
ことばを交わすこともできずに ただ見つめあうだけの いちねんでした
であったときと おなじなつの日に あの人から 封ひとつ
“好きよ”
ひと言 ありました
夏がすぎ このはが散るさびしい 秋の黄昏に
とおい町に行った と 風のたよりに聞きました
ほんの少しのゆうきが持てずに 一歩をふみ出せなかったぼく
年上のあなた ……?大人のあなた ……?子どものぼく
ほろにがい初恋でした
                                 =背景と解説=
文芸部に所属していた定時制高校時代のことです。一年生のわたし、そして四年生の先輩。(定時制高校=夜間の勉学で4年間通います)平安美人を思わせる、清楚な女性でした。でも、とても芯の強い女性でした。わたしが書き上げた作品(地獄への招待=後に、愛・地獄変として書き直しました)を読まれて、悲しげな目を見せながら「あなたには、夢がないのね」とのひと言。グサリと来つつも、なぜか誇らしくも思う自分がいました。その方は、高校卒業後すぐに嫁がれました。そうそう。わたしの初恋は、ようちえんのせんせい? 小学校の先生? 中学のどうきゅうせい?
初デートの女子高生? 初キスのあいて? ○○○…… 
ほんとのところ、いつだったか分かんないんです。

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