Polyglotに憧れて

ケルトと英語 

2022年01月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 以前、このブログで英語の歴史に関するポッドキャスト(The History of English Podcast)について記載しました。これはなかなか面白くて、英語のリスニングの練習を兼ねて、毎日聞くようにしています。今日聞いたエピソード30はケルト語と英語に関しての解説でした。 ケルト人あるいはケルト族はイギリスにアングロサクソン人が侵入する前、古くからブリテン島に暮らしていた民族です。古代ローマがブリテン島を支配している間もローマの支配下で住んでいました。ローマが撤退した後、アングロサクソン人がブリテン島に移住し、ケルト人は追いやられます。英語はそのアングロサクソン人が使っていた言語が元になっています。 その後、フランスのノルマンディー公の支配を受けて、古フランス語が大量に英語に入ってきます。現在の英語は古フランス語(あるいはラテン語)由来の単語が50%、大元のアングロサクソン人が使っていたゲルマン語由来の単語が30%、その他20%くらいだと言われていますが、ケルト人が使用していたケルト語由来の単語はほとんど残っていないそうです。 私はこの点が不思議でした。アングロサクソン人がブリテン島に侵入する前、大勢のケルト人が暮らしていたはずなのに、どうしてケルトの言葉が英語の中に残っていないのでしょうか?ポッドキャストによると、アングロサクソン人がイギリスに侵入した後もケルト人は数多くイギリスに残っており、混在していたそうです。それなら両者の言葉が影響しあって、もっとケルト語の単語が英語に残っていても良さそうなものですが。 ケルトの単語はほとんど英語に残っていませんが、イギリスの地名の多くにケルト語が残っているそうです。また、英文法への影響もあったとのこと。疑問文や否定文でDoを使うのはケルト語の影響だそうです。Do you like it?  I do not like it. などまた現在形で進行形ingを良く使うのもケルト語の影響とのことでした。I listen. → I am listening. など アングロサクソン人とケルト人との関係は、アングロサクソン人が支配者側で、ケルト人が支配される側です。支配者は、被支配者の単語など取り入れたりしないのかもしれません。ノルマンディー公がイギリスを支配した時にはフランス語の単語が大量に英語の中に入ったことから、単語というのは、支配する側から支配される側へと移っていくものなのかもしれません。 この観点から英語と日本語の関係を考えてみましょう。日本語には多くの英語由来の外来語が入っています。しかし英語に日本語由来の単語はあるでしょうか?ごく限られた単語しか入ってないと思います。日本は米国に支配された訳ではありませんが、両国の力関係をよく表していると思います。 日本は今や軍事力はもちろん、経済力においても米国に遠く及びません。しかし、日本独自の文化や芸術などで際立った業績を上げれば、それが評価され、英語の中に日本語由来の単語が取り入れられるかも知れません。アニメやゲームなどの分野でそのようなことが生じるかも知れません。将来、英語の中に多くの日本語由来の単語が入ると良いのですが。  

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