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母からの手紙　（倉敷　大原邸）　

2021年10月09日
テーマ：テーマ無し

 倉敷美観地区の大原邸を観に行きました     土間では、書簡の展示、朗読をやっていました     大原壽恵子（孫三郎夫人）から    息子　總一郎へ       「この頃の暑さにめげず、 勉強しておいでのことを思うと、      「私たちまで暢気にしておるわけに ゆかないように思いながら、      あなたの学業の進歩を 日夜祈っております     「今日、川井先生にちょっとお目にかかりました 九月に試験をするから、今までの単語を是非覚えてもらいたいとのことです   実際、本当の実力を造るのにも 今少し、深刻な努力が必要なことは、 十分おわかりのことと思います      よくできる人は、血が出るような 勉強をしておいでになります（↑大原美術館入口の像）     倉敷から、来春入学する人が 何人あるかわかりませんが、      倉敷を代表して 入らなければなりません     お父上様が倉敷のすべてを 代表しておいでになるように（↑大原美術館）    あなたは今の四年生の倉敷人の 代表者になってください     私はそれを願い、 あなたが両親の心を汲んでくだされば、 きっと十二分の勇気を出して      残れる日数で、有意義に準備してくださることを固く信じております そして祈っております（↑壽恵子夫人用の別邸　「緑御殿」）     遊ぶというやうなことは 当分中止して    勉強其れ楽しみ でなければいけません（↑大原美術館横カフェ「エル　グレコ」で）     忙しいことを十分承知しながら このようなことを申しますのも 肉親の情です     心に込めて聞いてください  ただそれのみ祈りつつ書きました （大正15年岡山市に下宿中の總一郎宛てに書かれた手紙より）

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