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葵から菊へ
高輪築堤が出土する以前の「山手線のレール痕とコンクリート枕木」が4街区の写真にありました。「東京都環境局開示請求行政文書」
2021年06月15日
テーマ:テーマ無し
管理人は、東京都知事宛に次のような情報開示請求をしていました。
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都市再生特別地区(品川駅北周辺地区)開発ビル1街区 ・2街区・3街区・4街区(北棟及南棟)に関する建築情報
1)建築物の名称2)建築敷地の地名地番3)建築物の用途4)敷地面積5)建築面積6)延べ面積7)構造8)基礎工法9)階数10)着工年月日11)完了予定12)建築主又は事業者13)設計者14)施工者15)「建築計画のお知らせ」標識設置年月日16)説明の申し出連絡先及担当者17)建築平面図18)基礎図面(断面図を含む)
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「建築計画のお知らせ」は到達して、その後3街区仮囲いパネル一箇所だけでしたが、高輪ゲートウェイ駅前の仮囲いパネルに追加掲示されました。
本日「東京都環境局開示請求行政文書」が到達しました。カラー533枚、モノクロ406枚、合計939枚。土地利用の履歴等年表を見ると昭和4年(1929年)には品川ヤードが本格的に運行していることが分かります。この文書に添付されている写真の中に「山手線のレール痕とコンクリート枕木」が4街区の写真にありました。この下に高輪築堤が眠っているかと思うとゾクゾクします。
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土地利用の履歴等年表年 代 ? ? 対象地の土地利用状況 ? 対象地の土壌汚染の可能性 根拠資料 安政6年(1858年):対象地は海となっている。:土壌汚染の可能性は考えにくい。:古地図安政6年明治9年(1876年):対象地に線路及び停車場が表記されている。:土壌汚染の可能性は考えにくい。:古地図明治9年明治13年(1880年):対象地に線路及び乗車場が表記されている。:土壌汚染の可能性は考えにくい。:旧版地図・明治13年((財)日本地図センター発行)明治42年(1909年):対象地に線路及び品川駅が表記されている。:土壌汚染の可能性は考えにくい。:旧版地図・明治42年((財)日本地図センター発行)大正8年(1919年):対象地に線路及び品川駅が表記されている。:土壌汚染の可能性は考えにくい。:旧版地図大正8年(国土地理院発)昭和4年(1929年):対象地に線路及び品川駅の建物が表記されており、旧検修庫の建物が確認できる。:土壌汚染の可能性は否定できない。:旧版地図昭和4年(国土地理院発行)
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JR東日本の本社に電話をしてYouTube「高輪築堤4街区」のキャプションにある「築堤の残存状況を確認する試掘調査」開始年月日と「築堤を発見した」年月日をJR東日本の広報課に電話をしました。夕方に品川プロジェクトの建築設計担当から回答が来ました。(1)2019年5月に品川駅工事中に築堤跡が出土した。東京都教育庁文化課に届け出た。(2)線路移設工事が終了したので、1〜4街区の試掘調査をしたところ2020年2月に出土したので、8月に同じく東京都に届け出た。
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管理人は「国立国会図書館「鉄道省年報 大正10年度 第三章 改良工事」に『前年度ヨリ鐵道施行二係ル東海道線新橋驛保土ヶ谷間改良工事ノ内(略)品川埋立擴張工事ハ停車場擴張残工事ヲ了へ其ノ全部ヲ完成セリ、』とあり、大正10年(1921年)の3線から6線への拡張工事によっても残存していた。」と考えています。明治22年(1889年)に東海道線が全線開通し、明治34年(1901年)には山手線が開通していて、築堤上は道床と線路が敷設されています。よって「築堤の残存状況を確認する試掘調査を実施しました」というJR東日本の言い訳は真っ赤な嘘で、「高輪築堤は、日本の鉄道の出発点を示す施設であるとともに、日本の近代化の原点を物語る施設です。日本の近代化を語る上で最も初期の、最も重要と思われる鉄道遺構」(日本イコモス国内委員会)の存在を知り得ながら、それを破壊して開発ビルを建設しようと企むJR東日本の企業姿勢に対して心底から怒りを覚えます。
(了)
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