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【再掲】友人Kさんの論考「迷妄」を再掲します。 

2021年05月03日 外部ブログ記事
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本日は憲法記念日です。「象徴天皇制廃止」の立場から、友人Kさんの論考「迷妄」を再掲します。

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管理人は大嘗祭跡を二時間待ちして皇居東御苑で見学したが、「天皇人気を我々はどのように考えたらようのでしょうか。天皇人気に肖った安倍内閣は桜の会問題があっても支持率はそんなに下がりませんね。」と友人のKさんに尋ねた。「仰る通りです。しかし、人類史から見れば、君主制の時代の方が絶対に長いのです。人類が君主という迷妄から目を覚ますのはもっと先でしょう。藤原氏から安倍首相に至るまで時の為政者はこの迷妄を利用する方が便利なんだと思います。日本ばかりではなく、先進国のイギリス、オランダ、スエーデン、ノルウェー、デンマークなども民主主義との両立を図りつつも、依然として<立憲君主制>という君主制の変種から抜け出ることができません。人類はまだ幼年期なのです。」と答えてくれた。成る程「迷妄」なのか。だからと言って日本共産党が「即位の礼の賀詞決議」に賛成することはありません。「迷妄する国民」を覚醒させることが、革新政党と政治家に求められていると考えています。
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人類は有史以来(紀元前3000年ごろ)、君主制(一人支配体制)を継続しています。現代でも日本をはじめヨーロッパの先進国でもしぶとく生き残っています。この制度から抜け出すことはなかなか容易ではないでしょう。
しかも、この君主制は死滅しないどころか、まるでコロナウィルスのように次々と変種を作り出し、みずからの延命を図るので要注意です。革命で君主制を廃止した国々で、ナポレオン、ヒットラー、スターリン、毛沢東などという恐るべき<君主>たちが誕生した事実に改めて注目すべきです。しかも、この<君主>の変種たちは、原種よりもコントロールが効かず大暴走するという危険な特性があります。民主主義の本場であり、老舗である米国ですら、21世紀になってトランプという<君主>の変種が飛び出し、暴走しました。油断がなりません。
ちなみに、イギリスはピューリタン革命で王政を廃止し共和政が成立しましたが、すぐにクロムウェルという恐るべき<君主>の変種が登場しました。しかし、クロムウェルの死後、どうせ同じ<君主>なら、変種より原種がいいだろうということで王政が復活しました。それ以後、名誉革命で再び王政を倒しても、単に<君主>の首をすげ替えるだけで、君主制そのものは維持しました。これはおそらく、君主制を廃止すると必ずクロムウェルのようなコントロールが効かない危険な変種が飛び出すという苦い教訓からだと思われます。いわば、現在のイギリスの君主制は、危険な変種の感染を防止するために政治体制に注入したワクチン(弱毒化した原種)みたいなものです。国民はこのワクチンによって、君主制に対するある種の免疫(抗体)ができるので、危険な変種の感染から免れるというわけです。
君主制という「迷妄」とはコロナウィルスのようなものかもしれません。人から人へ感染するし、世代を超えて継承されます。しかも、ある種を根絶しても次から次へと変種が生まれます。この「迷妄」を根絶することは、当分の間、人類には無理なのかもしれません。コロナ対策と同じように、その撲滅をめざすのではなく、with「迷妄」の知恵が必要なのかもしれません。
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(了)

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