Polyglotに憧れて

日産のSDGsは本気だ! 

2021年02月14日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 今日の新聞に日産自動車が2030年代早期に新車を電動車へ移行するとの記事が載っていた。そこで、日産自動車のホームページを閲覧することにした。サステナビリティレポート2020というレポートがあり、読んで見て驚いた。日産は真面目に、本気で取り組んでおり、そのカバーする範囲は想像以上に広い。 このレポートは256ページに及ぶ膨大なもので、単に美辞麗句が書かれているのではなく、詳細な説明と過去からの時系列データを開示している。そして、その内容について第3者機関の監査を受け(KPMGあずさサスティナビリティ株式会社)保証されている。以下にその一例を記載したい。 環境問題に関しては、「気候変動」「資源依存」「大気品質」「水資源」の4項目に取り組んでいる。気候変動については、車の運転で排出されるCo2の削減だけでなく生産活動、物流、オフィス、販売店で排出されるCo2の削減をも目標値を開示し、それぞれの数値を算出して開示している。それによると、生産工程から排出されるCo2の30%は塗装工程に起因しており、中塗りと上塗り工程を統合することで30%以上Co2を削減したとのこと。また、鋳造部門の溶解工程で電力を削減したことなど説明されている。エネルギー投入量は2015年から2019年の間で12.8%減少している。そのエネルギー投入量の数値は地域別、エネルギー種類別の数値が開示されている。電力については内数で再生可能エネルギーの値も示されている。生産過程で発生する廃棄物の発生量とその内リサイクルされた分量についても開示している。工場で使用する水の削減にも取り組んでおり、取水量の数値が5年間の時系列で開示されている。 環境問題以外での取り組みについても詳細に記入されている。例えば、交通事故について。日産車の関わる交通事故死者をゼロにすべく、日産車1万台あたりの死者数を開示している。 グローバルサプライチェーンへの責任についても真剣に取り組んでいるようだ。製品の製造に使用する材料や構成部品に含まれる鉱物資源が、人権や環境等で社会的な 影響を及ぼしていないかどうか、サプライチェーンで確認を行い、懸念がある鉱物が使 用されていた場合には、不使用に向けた取り組みを推進しています日産は2013年から紛争鉱物調査を開始しており、コンゴ(コバルトの産出国)などで精錬業者が武装勢力の資金源になるような鉱物を調達していないかどうか、等を調査しているらしい。 レポートの内容は膨大なので、一部しか記載していないが、単に文章で説明しているだけでなく、過去5年間の数値を記載し、開示しているところがすごい。これほどまでに情報開示している企業は少ないのではないか。そもそも、5年前から数値を計測していたことが驚きである。(私が知らなかっただけかもしれないが)日産は本気でSDGsに取り組んでいる。 自動車の電動化については急速に進んでおり、ヨーロッパ主要国では2020年12月単月だと新車の14%が電気自動車(PHEVを除く、純粋な電気自動車だけのシェア)となっている。昨年の秋から急に増え始めたようだ。この傾向は今年も継続すると思っている。ヨーロッパに関しては、今年12月に新車の3割程度が電気自動車になったとしても驚かない。 フォルクスワーゲン、テスラ、ルノーなど多くのメーカーが電気自動車に注力している。日産は先行していたはずだが今や順位を落としている。上記のように、日産は売り上げ増加だけでなく、環境問題などの社会問題に真剣に取り組んでいるが、世間的にはあまり知られていないようだ。自動車市場は今や戦国時代であり、今後もさまざまな企業が参入してくるだろう。その熾烈な競争に、日産は勝ち残れるだろうか。レポートを読んで応援したくなった。頑張れ日産自動車。

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