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日の名残り 

2019年07月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆様、おはようございます!

今日の映画紹介は
『日の名残り/The Remains of the Day』。
BSプレミアムで2019年7月11日(木)13:00〜放送。

ノーベル賞作家カズオ・イシグロがブッカー賞を
受賞した小説を、J・アイボリー監督が
映画化した文芸ドラマ。

キャッチフレーズは
”このまま、何も言わずに愛し続けたい”。

1958年(昭和33年)オックスフォード。
英国の名門ダーリントン館は、
ダーリントン卿(ジェームズ・フォックス)が亡くなり、
アメリカ人の
富豪ルイス(クリストファー・リーヴ)の手に渡る。

屋敷の使用人もほとんど去り、仕事が増え、老執事の
スティーヴンス(アンソニー・ホプキンス)には
荷が重かった。

そんな折、以前屋敷で働いていた
ミス・ケントン(エマ・トンプソン)から手紙をもらい、
スティーヴンスは彼女の元を訪ねることにする。

離婚をほのめかす手紙に、
彼女をスタッフを迎えることができることを期待し、
それ以上にある思いを募らせる彼は、過去を回想する 。

38年、スティーヴンスは勝気で率直なミス・ケントンを
ホールの女中頭として、彼の父親で
ベテランのウィリアム(ピーター・ヴォーン)を執事として雇う。

スティーヴンスはケントンに、父には学ぶべき点が多いと言うが
老齢のウィリアムはミスを重ねる。

ダーリントン卿は、第二次大戦後のドイツ復興の援助に力を注ぎ、
非公式の国際会議をホールで行う準備をしていた。
会議で卿がドイツ支持のスピーチを続けている中、
病に倒れたウィリアムは死ぬ。

1936年、卿は急速に反ユダヤ主義に傾き、
ユダヤ人の女中たちを解雇する。

当惑しながらも主人への忠誠心から従う
スティーヴンに対して、
ケントンはダーリントン卿に激しく抗議した。

2年後、ユダヤ人を解雇したことを後悔した卿は、
彼女たちを捜すようスティーヴンスに頼み、
彼は喜んで、このことをケントンに告げる。

彼女は彼が心を傷めていたことを初めて知り、
彼に親しみを感じる。

ケントンはスティーヴンスへの思いを密かに募らせるが、
彼は気づく素振りさえ見せず、
あくまで執事として接していたが…。

邦題の「日の名残り」は心に響きます。
それも、多分、我々シニアにとって、
今がその状態にあるからでしょう。

本作はスティーヴンスの「恋愛物語」と同時に、
「仕事とは?」又、過去を振り返り、
「自分の人生はこれで良かったのか?」等等、
観る人によって捉え方が違って来るでしょう。

カズオ・イシグロ氏は
初期の作品で日本人を題材にした本を書いているだけに、
本作に登場する老執事が卿に忠実なところ、
何よりも仕事優先で、プライベートなことは後回しと、
殿に使える老家老を思い浮かべました。
老執事に日本人の性格を体現させたのでしょうね。

主演はアンソニー・ホプキンス。
すぐに頭に思い浮かべるのはアカデミー賞を受賞した
「羊たちの沈黙」のレクター博士。
しかし、一転してのこの正反対の性格演技。
役者はいろいろな人格を内部に持っているのでしょう。

さて、我々シニアはこれから日の名残りの人生を
どう生きたらいいのでしょうか。

監督は「眺めのいい部屋」のジェームズ・アイボリー。
日本公開 は1994年(平成6年)。



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映画を解釈はいろいろ。

yinanさん

ゆりかごの夢さん、おはようございます!

原作を読んで、映画を観ると3倍は楽しめますね。

ダーリントンホールは素晴らしい屋敷ですが、
その館の中では秘密会議に参加する著名な人々が集まり、
その友人達とナチスを応援するダーリントン卿。

スティーヴンは自分の意見を言わずに、ただ従順だけ。
この辺りでは、長い付き合いだから
自分の意見を言ったらと思ったことでした。

ミス・ケントンとの恋愛。
私は多分、スティーヴンスは仕事優先と言い訳して
彼女との結婚から逃げたのではと推測しています。

それは、家族を持つ煩わしさが、彼は嫌だった?
仕事と家庭の両輪は難しいと思ったのではないでしょうか。

などなど、繰り返して観ていると、
いろいろな解釈が頭に浮かびます。

2019/07/13 08:51:59

映画も楽しみました

ゆりかごの夢さん

おはようございます。

昨夜は「日の名残り」の録画を見て、小説の事も
思い出していました。

ミスタースティーブンスの執事としての35年は
人として頑なで、ミス ケントンの恋心にも揺るがない忠誠心には恐れ入りますね。
それにしても恋愛感情の温度差、どうしましょう^^
他の男に嫁ぐと言ってるのに このままなんですか?
どうするのスティーブンス?〜〜と思わず、笑。

後半、旅でかつてのミス ケントンと再会した場面は印象的、けれど 二人の流れは変わる事なく 日の名残、
であるこの先の人生をまた歩き出すんですね。

恋愛を少し絡め、ダーリントンホールの長い歴史を描く中で 英国の重厚な伝統や秩序も見せてもらい、どちらも楽しみました(^-^)

2019/07/12 09:05:00

運否天賦は…

yinanさん

ゆりかごの夢さん、

原作の「日の名残り」を読まれましたか。
原作と映画化されたストーリーの違いを
見つけるのも又、違う楽しみ方ですね。

屋敷で働くベンからプロポーズされたケントンは
心を乱し、最後の期待をかけ、スティーヴンに
結婚の決めたことを明かすが、
彼は儀礼的に祝福を言うだけでしたね。

ところで、スティーヴンとケントンが結婚していたら、
どんな、人生があったのでしょうか。

人間の運命って不思議ですね。
その時は、ベストチョイスだったのに結果論で
運不運を決めてしまいます。

私も「我が人生に悔いなし」と言いたいのですが、
悔いばかりで…。

2019/07/11 21:42:28

今晩は〜!

yinanさん

Babanさん、

役者の演技力は素晴らしいです。
アメリカ人の富豪ルイス役のクリストファー・リーヴも
スーパーマンの印象が強いですが、本作では違う、
キャラクターを演じています。

もっとも、本作の2年後に彼は乗馬競争中に落馬し、
脊髄損傷を起こして首から下が麻痺して俳優業を
辞めざるを得なかったのは残念でした。

2019/07/11 21:38:04

録画しました

ゆりかごの夢さん

こんにちは〜

カズオ イシグロ氏がノーベル賞受賞した時、書店で
「日の名残り」を買ってきました。
イギリスの田園風景の描写が続いたり、主人公と
ミスケントンの間柄も気になったりしたものでした。
今日の映画は原作通りだろうか、、、などど思いながら録画しました。
午後から用事で出かけるのですが帰ってから見るのを楽しみにしています。

2019/07/11 11:19:58

やはり

さん

アンソニー ホプキンスは、羊たちの沈黙のイメージが強烈で、、、、。

2019/07/11 11:09:02

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