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日々前進 

2019年06月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

先週のコンサートに関して、息子の感想は、単純に「曲がつまらなかった」だったらしい。


我が家では、子供達が私のコンサートに顔を見せることは、殆ど無い。

昨年、デュオ・コンサートをキャンセルして、急遽ソロのコンサートにした時に息子が聴きに来たのは、実に久しぶりであった。

久々のコンサートだったし、ボケが始まっていないかを確認して貰うために、私が頼んで来て貰ったのだ。

気付いた人が居ても、身内で無ければ、本人には伝わってこないだろうから・・。


昨年の感想は、あの程度のコンサートを毎年やってもよいね、という肯定的なものだったけれど。

今年のプログラムは、前半が邦人作品で、それらの曲は、演奏した私達にとって、最も神経の使う曲集だったけれど、音の数が少ないので、息子にとっては単純に易しい曲、という風に映ったらしい。

後半は、ピアソラとガーシュインの作品で、純粋のクラシックでは無い。

何だかミュージカルの伴奏音楽の様だった、と言っていた。

確かに昨年のプログラムは、私が若い頃から弾き続けてきた、ショパンとかラヴェルの名作を並べていたからなあ。

息子にとって、子供の頃から聴き続けてきた、母親の練習する曲は、極めつけのクラシックばかりだったから、意外性があったとも言えるだろう。


何十年ぶりに私の演奏を聴いた、弟の感想にも近いところがあった。

リベルタンゴとか、ラプソディー・イン・ブルー、といったジャズに近い作品を選択した事に対する違和感、と言おうか・・。

弟は、ピアノの為に作曲された優れた曲の数々を、如何にこの楽器を最大限に生かして表現するか、という事を考え続けてきた人なので、言いたい事はとても良くわかった。

優れたピアノ曲がこんなにあるのに、何故編曲等で妥協するのか、と思ったのだろう。

演奏し終わった自分達は、とっても楽しかったのだけれど、聴きに来てくれる人達の期待とは、ずれがあったのかも知れない。


今日は、当日聴きに来てくれた友人から電話があって、その話をした。

彼女は、私のコンサートは殆ど欠かさずに聴きに来てくれている人だ。

私が独居老人の日常に活を入れるため(?)、華やかで楽しい曲を毎日練習する事を選んだ、という背景もわかってくれて居る、数少ない一人である。

その彼女だからこそ、楽しいコンサートだった、という印象を持ってくれたのかもしれないのだ。


弟や息子のように、単発で聴く人にとっては、私の弾くジャズなどはつまらないのだろう。

他のジャンルに手を出すなら、それなりの覚悟を、と言うことだ。


自分を知るのは、難しい。

70代のシニアにとって、日々反省である。

いや、敢えて、日々前進と考える事にしよう。



今月下旬の、名古屋でのコンサートが終われば、暑い夏がやってくる。又飲み会も始まることだろう。それに備えて、先日、アイスクーラー・スリーブという優れものを購入した。

短時間でワインを冷やし、持ち運ぶ事もできる。



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Reiさん、ありがとうございます

シシーマニアさん

当日は、遠路いらして下さいまして、ありがとうございました。

聴いて下さる方あっての、コンサートですから本当に嬉しいです。

でも、せっかくのReiさんの展示会が名古屋で開催されたのに、生憎、私のコンサートの前後と重なって、名古屋に居りませんで、大変残念でした。

これからも、お互いに日々前進していきたいですね。

2019/06/05 07:36:46

楽しいコンサート!

Reiさん

先日はありがとうございました。
とても楽しいコンサートでした。

私にとっても師匠と同じで「何れ菖蒲か…」の心境でした。
クラシックも大好きですが、ジャズもいいですね。

何より元気になられて、お二人でコンサートされる喜びが伝わってきました

2019/06/04 12:19:08

師匠!

シシーマニアさん

さすがですね、って、上から目線みたいですけれど・・。

今回は、二度目のコンサート来場なのに、ご感想はまるで欠かさずに来てくれる、友人の様ですから・・。

物事に対する洞察力、なのでしょうか。


尾高氏の作品を、小さな物語の様に受け取って下さったのも、とても嬉しいです。

私も、絵本をめくっていく様な気持ちで弾いていました。

2019/06/03 22:33:13

音楽の功徳

パトラッシュさん

なるほど……
音楽への関わりの深浅により、いろいろな受け止め方があるものですね。
「浅」の方の最たる私は、昨年の、ラヴェルやショパンにも感動し、
今年のピアソラやガーシュインの曲も、大いに楽しみました。
「何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」でありまして、
趣向を変え、毎年やって頂きたいです。

尾高惇忠さんの「音の旅」もよかったです。
脳裏に様々な想念が湧き、小さな物語を、幾度も感じました。
よくぞ成したり作曲者、よく奏でたり演奏者……でありまして、
私は生きていることの喜びを、強く噛みしめておりました。

2019/06/03 08:56:47

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