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のびたの日記

留守電に訃報 青春の残像 

2019年03月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



用事が有って家に帰ると 訃報が入って居た 声の主は 私の青春時代を共にした一つ年上の先輩
昨年 やはり共にした音楽教師の訃報で 葬儀に何十年ぶりに会ったが 普段は交友は途絶えていたのである
亡くなったのは私が中学を出て すぐ勤めた町工場の社長である 従業員は私と先輩と職人3人だ
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全日制の高校へは家庭の環境からして不可能 夜学に通うのには町工場しか無い時代である
昼はここで働き 夜は学校 最初の給料 日額180円 日数分だけ支給され 健康保険とか厚生年金も無い
休みは月に2日の日曜日だけ 労働基準法なんて この頃には雲の上のことである
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その僅かな給料の2割は 私の食費として親に渡していた
朝は8時始まりだが 30分前には着いて 工場の機械やベルト周りの回転部に油差しをする
小さなプレスもある 指が何本か機械で落として初めていっぱしの職工とも言われる
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町工場だから仕事の元請けには弱い 求められれば無理な納期も守る
徹夜もたびたびあった 過労死なんて騒ぐほどのものでは無い 8時から勤務して16時に私は終了
コッペパンを齧りながら定時制高校へ行く そして家では無く また工場へ直行 徹夜の仕事に入る
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仮眠なんて無いに等しい 夜中に2時間 工場の土間に蓆を敷いて寝る
夜食は社長の奥さんが用意してくれる 朝も 次の日の昼も作ってくれる
要は夜中に働いていても 次の日も連続勤務だ それが終わるとまた学校へ行く
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殆ど寝ていないで2日間ぶっ通し 学校へ着くと教師の言葉が心地良く机に寝てしまう
怒って起こすことは無い みんな こんな状況の生徒ばかり 誰も起こすことは無かった
社長は若かった 多分 一回り上で 奥さんも同じ 小学校教師の経験で恋愛結婚と聴いた
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初代の社長が病で 学校を止めて親の町工場を引き継いだ
奥さんは美人で優しい この手料理が美味しい たとえ朝の味噌汁に卵入りでも美味しかった
正月などは お汁粉を作る 私はどんぶりでお替りした 美味しそうに食べるのが嬉しいと言う
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二人には娘がいた この娘が20歳になった時 何かの病気で駅の階段で転倒して そのまま亡くなった
成人式に着せる振袖が棺に入って居た 悲しみは私でも分かる
社長は 以後 手掘りの仏像づくりを始めた その仏像も何十本ともなって行った
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この先輩と高校では コーラスグループに入った 女性は誰も居ない
中学の音楽教師を招いて歌った 今でも覚えている 流浪の民 おおひばり モルダウの流れなど・・・
何かの機会に 校外で知り合った一つ上の女性 そして先輩 更に音楽教師 私と4人が青春を謳歌して行く
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ハイキングに行ったり 音楽会に行ったり 安い銀座裏のレストラン 先日紹介した湯島界隈の甘党の店へいく
3.4年続いただろうか 彼の女性は先輩にも想いを抱きながら 嫁いで行った
美人の音楽教師は私に初キスをプレゼントして消えて行った 私もその後結婚する
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数年間を共にした先輩だった お世話になった社長も奥さんを追って亡くなられた
美人教師も昨年亡くなって葬儀に行った 
青春の残像だけが私の心の中に残る
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