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独りディナー
缶ビール
2019年03月07日
テーマ:家族
明日のウィーンへの旅は、早朝の便なので、今晩は空港に隣接したホテルに一泊することにした。
連日バタバタと過ごして居るので、旅を前にしたわくわく感を味わう暇もないまま、出発の日になってしまった。
その間には、息子夫婦がやってきた。
家庭教師をしている息子の、教え子達がそれぞれ志望校に合格したそうで、最高の気分、といった様子である。
昨年の六月から、受験生達の努力に合わせて、自分自身は禁酒していたという息子は、
「暫く飲まなかったせいで、ビールの旨さが感じられなくなったよ」と言いながら、缶ビールを片手にして、ぐびぐびと、飲み続ける。
まぁ、夕食には必ずビールを飲む父親を見ながら、子供達はアルコールが飲める年齢になるのを指折り数えて育ったのだから、私には一言もあるわけは無い。
たまたま、旅行前だから、冷蔵庫にある食材を片付ける算段をしていた処だったのが、今度は外食の算段である。
まずは、「いきなり!ステーキ」へ。
仕事の都合で、一足先に東京へ戻るお嫁さんを送りがてら、三人で行こうと、名古屋駅の近くにある店舗をネットで探した。
たとえ、ビールの美味しさが感じられない、と言っても、やはり飲むときには相手が居る方が楽しいに決まっている。
連日用事で外出する私を横目に、息子は夜遅くまで色々なユーチューブを見せてくれて、私を啓蒙しようとする。
私の老後を、心配してるのだ。
そして、私は寝不足を抱えながら、翌日早起きして、外出する。
家に戻ると、だらーっとして、缶ビールを片手にDVDを見ている息子が居る。
まるで受験生活から解放された、高校生のようである。
でも、帰って行くときには、
「あぁ、リゾート気分が味わえた。実家に帰ったら、だらーっとして過ごすのを、楽しみにしていたから・・」とさりげなく呟くのだ。
息子は帰る直前まで、「缶ビール貰って良い?」と一応許可を求めながら冷蔵庫を開けて、まるで清涼飲料水のように飲み続けていた。
本人の弁によると、体が大きいので、少しくらいでは酔いが回らないのだとか・・。
一方私も、10日ばかりの旅を終えて、家に戻ってビールが無いのはさぞ寂しかろう、と自分自身を慮って、今日はネットスーパーでビールの配達をお願いした。
いずれにしろ、出発直前まで、仕事はしているのだし・・。
でも今回。
用事を片付けながら外出から戻り、鍵を開けて中に入ると、電気の灯りが見えて人の気配がする、という久々の経験をした。
それは、普段何の有難みも感じずに、当然の様に受け入れていた、家族との幸せを、何かのきっかけで気付く、という、貴重な経験でもあった。
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こんばんは!
今しがた、帰宅しました。
>本人の弁によると、体が大きいので・・・
正解です。
血液の量は、ほぼ体重に比例します。
多いと、同じ量の酒を飲んでも、アルコールの血中濃度は、その分だけ下がります。
それから、もう一つ。
肝臓のアルコール分解能力です。
遺伝するとか。
ウイーンの旅、楽しんでください。
2019/03/07 20:27:58