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故郷 

2018年11月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:ドラマ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「故郷」。
BSプレミアムで2018年11月27日(火)13:00〜放送。

いわゆる民子三部作と言われる
山田洋次監督作品の第二作目。

先日放送された、『家族/1970年』、
本作の『故郷/1972年』、
明日、放送される『遙かなる山の呼び声/1980年』の三作品。

キャッチフレーズは
”美しい瀬戸内海の島々、
明るい未来を求めて生きる妻と夫。
魂のふれあい。現代日本の故郷を衝く感動大作”。

瀬戸内海・倉橋島。
精一(井川比佐志)、民子(倍賞千恵子)の夫婦は
石船と呼ばれている小さな船で石を運び生活していた。

民子も苦労して船の機関士の資格を取り、
夫の手助けをして来た。
貧乏ではあったが、光子、剛の二人の子供に、
精一の父・仙造(笠智衆)と穏やかに暮らしていた。

しかし、精一に最近悩みができた。
持船が古くなり、エンジンの調子が良くないのである。
精一はどうしても新しい船を手に入れたかった。
そこで世話役に金の相談をするがいい返事は貰えなった。

そんな中、集落を小型トラックで回り野菜を売り歩いている
友人の松下(渥美清)は精一の悩みを知って慰めるのだが、
それ以上、松下には何の手助けも出来なかった。

精一は大工にエンジンを替えるにしても、
船体が老朽化して無駄だと言われるが、
それでも、夫婦で海に出て稼ぐしかなかった。

「故郷(ふるさと)」と聞くと、
すぐに思いだすのは、室生犀星の、

”ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや”。

本作も生きるために、生活の為に「故郷」を出て、
異郷の地に旅立つ家族の物語。

夫婦が語る言葉に
”時代の流れとか大きなもんには勝てんとか、
それは何のことかいのう”。
”大きなものとはなんだろうなあ”の
言葉が胸に刺さります。

1972年(昭和47年)製作の古い映画ですが、
時代は変わって、今でも庶民にとっては共通の問題。
特に格差社会は重要な課題ですね。
田舎と都会、金持ちと貧乏人等、至る所に格差が有りますね。

とか何とか、小難しいことはさて置いて、
皆さんに、「故郷」は有りますか?
私も両親が健在の時は佐賀県が「故郷」だったのですが、
今は、根無し草のバガボンド?

それでも、九州弁を聞くと、
「ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に
そを聴きにゆく」と、
「故郷」を想いだします。



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