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独りディナー
ささやかな幸運
2018年10月30日
テーマ:一人暮らし
昨日は、毎年年末に海外のお友達に出す、ファミリーレターを書き始めた。
いつも、ギリギリで、年によっては新年になってから出すこともあるのだが・・。
昨年は、主人が亡くなった事だけ簡単に書いて、早めに送った。
親しくしていたヨーマおばさんからは、すぐ返事が来た。
「半年も前に世を去っていたとは・・」と、本当に悲しんで下さった。
今の時代、ネットでニュースは流れるから、仕事関係の方達にはすぐ伝わっていた。
アメリカでお世話になった、ダウエル教授からは、直筆ですぐにカードが届いたし、色々な方がメールを下さった。
でも、個人的なお付き合いの方々には年末に、いつもの「ファミリー・レター」でお知らせしたのだった。
毎年続けているこの手紙は、30年くらい前はクリスマスカード、として出していた。
でも、いつの頃からか、「季節のご挨拶」的な表現に変わっていって、一年間の家族の様子など書き連ねたものを、お互いに交換する様になった。
高校生の頃の娘が、カードに絵を描いてくれた事もあった。
子供達が巣立った後は、私が長めの手紙を書いて、主人が数行書き足して、二人の写真を組み入れた。
毎年私は、とにかく書きたいことを、適当に英語で下書きをした。
それを、パソコンで打って、主人に添削して貰った。
主人から戻ってきた、赤ペン入りの紙は、殆ど別物と思われる様な文章が並んでいた。
無口な主人は、英語を話してもぺらぺらしゃべる訳では無いけれど、仕事の書類の大半は英文らしくて、読み書きはいやがらない。
こんなに書き直すなら、最初から書いてくれれば良いのに、と私は思うけど、ゼロから書き連ねるというのは好きでは無いらしかった。
私が、自分の下書きを主人に渡すと、翌朝食卓の上に、赤ペン入りの下書きが置かれている事がよくあった。
それを、再びパソコンで打ち直して、朝食後のコーヒータイムに主人に見せると、更に添削を重ねて、紙が戻って来た。
何度も、添削するのが好きみたいだった。
普段から、自分の論文を書き終えると、その原稿を片手にしてコーヒーだったりビールを飲みながら、何やら書き加えたりしていた。
主人の検閲すみの英文を送るので、私は海外の知人から英語は得手、と思われていた。
でも今年は、本来の自分の手紙を出さなくては、と思っていたのだ。
きっと一人になった私を心配してくれている友人達に、「元気だよ」と知らせるために、私は今年の春のコンサートの写真と、スペイン巡礼の写真を入れよう、と思った。
手紙の中に写真を入れる、という様な技は、今まで勿論主人の役割であった。
あくまでも他力本願の私は、息子に頼む事にした。
「手紙を書いたらメールで送るから、適当に写真を入れてくれない?」
と電話で頼むと、
「ついでに、英語の添削もする事になるのか・・」
と、思いも寄らず、流れが幸運へと向き始めた。
無欲(?)で事を始めると、幸運が転がってくるものなのかも知れない。
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澪さん
コメントありがとうございます。
ファミリーレターは、パソコンが普及して本当に楽になりました。
昔は、手書きで送っていたので、毎年書くのは気が重かったですけれど・・。
毎年写真入りで交換していると、それぞれの家庭の変遷がわかって、楽しいですよね。
ポーランドの知人宅に数年ぶりに伺って、小さかった子供達がすっかり成長して英語で相手してくれて。
私達の事を覚えているのは、パパの部屋に私達の写真が飾ってあるから、と言ってたのは嬉しかったです。
海外で生活するお孫さん達も、スカイプもあるし、いつでも会っている感覚でしょ?
2018/10/31 21:32:20
このカードって、好いですよね♪
娘が結婚して、海外移住してから・・・
毎年、暮れの20日から25日前後に届くのが常です♪
日本流に言ったら、クリスマスカードと言うよりは、年賀状って趣ですね!
始めはマリッジカード、次の年は第一子の誕生、次の年はと・・・ 毎年、家族の変遷が綴られます。
私も毎年、娘の家族写真と孫達1人1人の成長の写真が合成されたカードをとても楽しみにしています♪
どんな言葉より、写真は雄弁ですよ〜♪
シシーさんも「スペイン巡礼の旅」の写真を
送られるのは、とてもとても、goodですd(^-^)ネ!
2018/10/31 19:57:51
師匠!
そうなのですか。
今日は、添削してくれた息子から電話があって、改めて文章を替えた方が良い、という内容でした。
父親と同じだなぁ、と添削して貰っている身ながら、上から目線で思ったりしました。
師匠が良くわかって下さるのは、「同類」だからだったのですね。
2018/10/30 22:28:39
その通り
添削は、文章の陶冶なのです。
角を取り、滑らかにする。
そのためには、何度でも読み返し、字句を入れ替え、冗句を削り、
また、適語を付け加える。
これをやればやるほど、滑らかな文になるはずです。
旦那さんは、そこが得意だったのでしょう。
何もないところからは、出来ません。
原形がなければなりません。
だから、書かせておいて、それを修正したのでしょう。
お話を聞けば聞くほど、私と似たところがあるなと、思っております。
2018/10/30 08:56:05