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吾喰楽家の食卓

今年度の歌舞伎初め 

2018年10月04日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

昨日、国立劇場で歌舞伎を見た。
今年の三月以来だから、半年以上も見ていなかったことになる。
久し振りにガールフレンドと会う、若い頃の心持を思い出した。
会う日が決まると、当日までが待ち遠しかった。
再会しても、話し始めは、互いによそよそしかった。
もっとも、以前のように、ざっくばらんに話し合えるのには、さほど、時間を要しなかったが。
歌舞伎だって、同じことだ。

久し振りの逢瀬なのに、隣席の御婦人二人に水を差された。
開演前の二人の話しっぷりに、嫌な予感がした。
会話が、全然、途切れないのだ。
芝居が始まっていないので、文句は云えない。
ところが、幕が開いたら、今度は、薄暗い中でゴソゴソ始めた。
バックから取り出したのは、今回の公演のチラシらしいが、舞台を見ながら出演者を確認しているようだった。
もっとも、私が歌舞伎に熱中し始めたら、気にならなくなった。

本題である、通し狂言『平家女護島』(へいけにょごのしま)に話を戻す。
今回、中村芝翫は、平清盛と俊寛僧都という、相対する二役を演じた。
評価は色々だろうが、清盛より俊寛の演技が印象に残った。
鬼界ヶ島に一人残される場面では、大きな舞台で熱演を見せてくれた。
また、スッポンでの演技は、目の前ということもあるが、激しい息遣いに圧倒された。
芝翫の息子である、橋之助と福之助も出演した。
双方、悪くはなかったが、特に弟の福之助の大立廻りは良かった。

“三日目の会”は今年で四年目になるが、毎年、同じ席で見ている。
ドブと呼ばれる、花道の下手側だ。
芝翫と福之助のスッポンでの熱演を、目の前で見ることが出来た。
その反面、舞台中央での演技は、手で顔が隠れたこともあり、大向こうで見たらいいだろうなと、千穐楽に思いを馳せた。
結局、今日からチケットが発売される、来月の『名高大岡越前裁』(なもたかしおおおかさばき)は、三日目だけでなく、千穐楽も見ることにした。
これで、月五回の枠を使い切ったことになる。
国立演芸場の名人会や特別企画を如何するか、十日までに決めないといけない。

国立劇場HPから
https://www.ntj.jac.go.jp/kabuki/news/10130.html
https://www.ntj.jac.go.jp/kabuki/news/10129.html

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写真
10月3日(水)の国立劇場



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