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独りディナー
アンコールの曲
2018年05月28日
テーマ:コンサート
アファナシエフは、40数分にも及ぶ、ブラームスの協奏曲を弾き終えた後、アンコールに応えて、ブラームスの小品を弾いた。
和音がゆっくりと続く、珠玉の小品。
その和音は、信じられないほどにテンポがゆっくりと進み、一歩一歩と心にしみ込んでくるようであった。
中間部に出てくる分散和音は、一音一音がぞくぞくするほどに美しく溶け合って、よく知っている曲にもかかわらず、まるで初めて聴いたような気がした。
私はこのところ、慌ただしく続けた自分のコンサートが終わって以来、放心状態のような疲労感が続いて、暫くピアノを弾く気が起きなかったけれど・・。
「この曲を弾こう・・」
気障な言い方をすれば、ブラームスに、というかアファナシエフに、誘いかけられた気分だった。
ブラームスの晩年の作品集の、どれかであることはわかっていた・・。
作品116、作品117、作品118、作品119、の晩年のピアノ曲集たち。
家に戻ってから、古い楽譜をとりだしてみた。
ウィーンで勉強をしていた頃、初めてブラームスのクラリネットソナタ作品120を知った。
私は、その曲の余りの美しさに、ブラームスに対する印象がすっかり変わってしまい、自分でも弾きたいと思って、同じ頃に作曲されたピアノ曲集を、勉強し始めたのだった。
アンコールで弾かれたのは、7曲からなる「幻想曲」作品116の、第6曲目であった。
翌日、朝になってから、久々に弾いてみたけれど、あのアファナシエフの音が耳から離れない。
ユーチューブで、色々な人の演奏を聴いてもみたけれど、大抵の人は、全七曲中のゆったりとした一曲、として捉えているので、どうしても「七分の一」的な存在に留まってしまうのは否めない。
ところがアファナシエフの演奏は、協奏曲での素晴らしさに匹敵するほどに、その5分弱の、楽譜にすればわずか二ページの小品を、聴いている人の心に棲みつかせてしまったのだ。
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