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小春日和♪ときどき信州

久坂部羊 「カネと共に去りぬ」 

2018年03月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





 内容紹介
カミュ、カフカ、夏目漱石――文豪オールスターズが医療業界に殴り込み! ある朝、心が毒虫のように変容した 外科医の葛藤を描く「変心」、安楽死を遂げた妻が託した遺言の謎を追う「予告された安楽死の記録」、高級老人ホームを舞台にした資産家達の老いらくの恋と分断の物語「カネと共に去りぬ」など、世界の名だたる文学作品を換骨奪胎! 現代医療の?と欺瞞を鋭く抉る、劇薬揃いの異色短編集。


医呆人 
地下室のカルテ 
予告された安楽死の記録 
アルジャーノンにギロチンを 
吾輩はイヌである 
変心 
カネと共に去りぬ


               

 読書備忘録 

医呆人
亡くなった患者のお見送りの時に家族の前で「・・・死んでよかったお思います」って言っちゃった。
病院の医者は嘘つきが多い。本当のことを聞ける村荘先生の本音病院をつくったらどうかと・・・なるほどね。と読んでいたら・・・
ちょちょちょっと・・・良かれと思ったって先生!やっちゃったの?

アルジャーノンにギロチンを
日記が・・・三月三日から十一月二十一日まで
家族も大変なんだよ。わかっているの。
実験用マウスが苦しまないようにって開発していたはずなのに、寝たきり人間用の、電動ギロチンを作ってくれ。
花束をでしょ!

カネと共に去りぬ
家が前に住んでいた団地を思った。
分譲、賃貸、県団、市営、民間マンション、建て売り住宅が埋め立て地にギュッと詰まっていたところ。
こんな田舎で何を勘違いしているのかヒエラルキー!
うちは何番街だから・・・へ?何それ・・・分譲なの。だから何?〇さんは?あ、うち?うちは賃貸のあそこ。へ?お家賃バカ高い?そ!会社が出しているから・・・どうでもいい!
お年寄りの終の棲家アトランティス奥多摩のあららなお話
どのみち死はすぐそこ、みんなそうやって訳わからなくなるんだから仲良くすればいいじゃない。
高級老人ホームは、どこの大学を出たとか、どこの会社にいたとか、とこまで上り詰めたかとかずっと引きずっているらしい。奥様達はあくまでざぁまあす。だそう。
面倒だから東大と言ったとしたら本物東大が出てきてこてんぱんにされそうっ!そしたらボケた振りすればいい。

毒だな・・・面白いっ!

★★★★☆

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