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札幌の旅 

2017年11月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:一人旅

もう10日も過ぎてしまったけれど。

札幌での数日間の出来事は、私の中で一つの区切りになった気がする。

札幌へは、中学の同期会に出席する為に行ったのだけれど、その時の様子は欠席だった東京の友人達に散々メールしたので、自分の中では、燃焼しきってしまった。

でも、その中で一番心に残ったのは、昨年雪道で転倒して、現在は車椅子生活を余儀なくされているS君が、普通に幹事として開会の挨拶をしていたことだ。

S君に限らず、古希を迎えると、その人の人生がにじみ出てくるのか、みな揃って品の良いシニアぶりで、これは実に嬉しい現実であった。


台風が接近していた頃だったので、捻挫が完治していないこともあり、何時ものように歩き回ることは、残念ながら出来なかった。

ところが思いがけず、たまたま、ホテルの近くに、路面電車の停留所があって、これは、何度も利用した。

私達が子供の頃は、これが主流の交通機関であったが、現在は地下鉄網が充実していて、唯一本の路線だけが残っている。

それが、最近ループ型に改造されて、循環するようになったという話は聞いて居た。

暇に任せて、一巡してみた。

中心街から、南方面に向かって約20丁ほど下り、そこから西へ折れる。


私達の母校の前を通って行くのは、以前から変わらない。

この路線を私は、毎日通学に利用していたのだ。

西へ約10丁程進むと、今度は北方面へ向かう。

この路線の途中に、ピアノの先生のお宅があったので、週に一回は利用した路線だ。

停留所は、記憶にある場所とは大きく変わって居なくて、見覚えのある、友人の病院や、薬局などが、車窓から眺められた。


母校は大学附属なので、かなり以前、大学が移転するのに伴って、札幌の郊外に移り、現在その地には大きな図書館が構えていた。

今回は、同期会始め、義姉の家を訪ねたり、友人宅で女子会をしてくれたり、義姉と義妹とで三人で夕食を、等など人との出会いが多く、楽しかったのだが・・。


通常私は、旅先では歩き回る事が、一番の楽しみなので、ちょっとその意味からは、若干物足りない旅ではあった。


前々回のブログに書いた、主人のお墓に行き着くまでの道程、ああいった効率の悪い、うろつき回りが、私の旅の主流なのだ。

そして、結局は後々まで記憶に残るのは、そういった苦労した思い出なのである。


つまり、目的を達する以前の、其処までの過程が、私の旅と言えると思う。


今回は、足を労って、過程を楽しむ機会が少なかったのは、心残りであった。


でも、主人のお墓に決別出来たのは、大きな区切りになった、とは思う。



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吾喰楽さん

シシーマニアさん

コメントありがとうございました。

そうですね、自然体でいるのが良いのでしょうね。
私は、どうも急いでしまう傾向にある様です。

納骨の時に、主人を一人置き去りにした、という思いにとらわれていたのが、無くなって、一緒に戻って来たという気持ちになりました。

逆に言えば、あそこに行けば主人が居る、という拠り所が無くなったのは、寂しい気もしますけれど。

色々な決別を、重ねていくのでしょうね。
経験なさった方の、言葉は重みがありますね。
ありがとうございました。

2017/11/02 20:59:14

自然体

吾喰楽さん

同期会、楽しめたようで何よりです。
ご主人とは同郷で、同期とか。
同期会には、私の想像を超える、想いがあったことでしょう。

>主人のお墓に決別出来たのは・・・

急ぐことは、ありません。
自然体で良いのではと思います。
私は、いまだに決別出来ていません。

2017/11/02 17:02:48

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