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“名残”の冷し中華と“走り”の秋刀魚　

2017年09月01日
テーマ：男の料理

昨日の昼餉は、冷し中華を作った。
自分で作れば、一年を通して、いつでも食べられるが、気分としては、今が“名残”である。
今年の夏、間違えて冷し中華用の乾麺を買ったことから、例年になく、頻繁に冷し中華を食べた。
乾麺を使ったのは最初だけで、生麺を茹でているから、店の味と遜色ない。
もっとも、今シーズン、店で食べたのは一回だけだが。
有り合わせの具材を使うので、色々な冷し中華が食卓に上がった。
今回は、玉子、ハム、胡瓜、モヤシ、金胡麻である。

夕餉は、北海道産の生秋刀魚を、塩焼で食べることにした。
近年、秋刀魚は不漁だというが、“走り”としては、さほど高くない。
“旬”の五割増し程度だった。
ところが、鮮度は良さそうだが、見るからに貧弱だ。
ひと月近く前、丸々とした冷凍秋刀魚が出回っていた。
色つやも良かったが、買う気になれず、新物の登場を待った。
今回の新物は、先日の冷凍物よりも、はるかに痩せている。

秋刀魚を水でさっと洗い、キッチンペーパーで丁寧に拭き、塩を振った。
直ぐには焼かず、副菜の準備をした。
と云っても、簡単な物ばかりである。
全ての仕度が調ってから、秋刀魚を火にかけた。
焼き過ぎると、身が固くなるので、付きっ切りで焼き加減をみた。
食べてみると、思った通り、脂ののりは今一だったが、決して、パサついてはいなかった。
“名残”の冷し中華と、“走り”の秋刀魚を食べ、季節の変わり目を知った。

　　　＊＊＊＊＊

写真
8月31日（木）の昼餉（冷し中華）と夕餉（秋刀魚の塩焼）

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