ウイールマン

手術後8週間 

2017年06月13日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

手術後8週間目のドクターチェックアップの日が来た。

8週間と言えばもう2か月にもなるが、
あの日の出来事は、何か何十年も昔に起きた出来事のようにも思える。

足の具合がかなりよくなってきている今、
よく日常生活に起きる、ちょっとした怪我のような錯覚に思われる時がある。

まじまじと足を見ると、
メスを入れた傷、そして少し変形した足が残っていて
現実に戻る。

手術後の苦しかった時。

動く事すらも出来ず、ベッドの上でまんじりもせず過ごしたあの時間。

色々なことが脳裏をかすめて行き、だたジーッと天井を見つめていた。

なぜ生まれてきたのか、そして何故、何故今ここにいるのか。

熱にうなされ、そんな訳の分からない事ばかり。



痛みに耐えかねて寝れない時間があった。

足の痛みや心の痛みで寝ずもせず、
迎えた夜明けが何度あったのだろうか。

ぶっちぎれて、松葉杖を地面にたたきつけたあの時。

でもその松葉杖がなくては歩くことも出来ず、
情けない思いで放り投げた松葉杖を取りに行ったあの時。

この思いがけないズーット昔に起きたような出来事は、
一体自分に何を教えてくれたのだろうか。

今までの人生の中で、いろいろなインパクトのあった出来事はあったが、、、

この出来事は、生き方を左右するような事ではなかったのだろう。


今残ってるのは、いずれかは忘れ去る10センチ程の傷だけ。

人生最終ゴールが見え始めている今、そのゴールをチラチラ見ながら。

そしてまたこれに懲りずに、無茶な生き方を始めるだう。

それも人生。


いつものように待たされる。

そしてあのドクターが入ってくると思いきや、
今日はアシスタントだ。

そしてアシスタントがおもむろに足の具合を見始める。

あっちこっち触りまくりそして一言、
「まだ腫れが残っているけど、まあいいや」
手術したアキレス腱は、問題なくきちんとついているそうだ。

これで医者としての仕事は完了。

足が元に戻るかどうかは、本人のリハビリの努力次第。

そのリハビリを開始していいそうだ。



夜中にまた足の痛みに何度も目を覚ます。

いくらきちんとついたからと言っても、
まだ全治したわけではない。

何故か時たま傷跡が痛み出すが、
暫くの間は仕方のない事。

朝になれば足が石の様に硬くなってる。

ベッドから降りて、第一歩を踏み出す時
足のあちらこちらに激痛が走る。

硬くなった足の筋肉をほぐし始めると、
痛みもだんだん薄らいでいく。

リハビリを始める。
入念に足のマッサージ。

硬くなったくるぶしの筋肉から、
アキレス腱をほぐし始める。

30分くらいすれば、だんだんほぐれてくる。

いつまでも足を回したり、のばしたりそしてほぐしたり、とても気の遠くなるような時間。

手術をしてつなげたアキレス腱も、
今はガチガチに固まっている。

これが伸びちじみ出来るようになるのは、後6週間かかるというが。

久しぶりにバイクに乗る。

固定バイクの様に、
バイクをスタンドに乗せペダルを踏む。

左足が踏ん張れないので、とてもそれ以上は無理。

左足にウエイトをかけると痛みが走り、不安な気持ち。

今無理をして付いたばかりの所を切断でもしたら、又あの苦しみに耐えなくちゃいけない。

注意深くペダルを回す。 

思ったよりもペダルが回せ気分爽快。



汗が出始める。

久しぶりの爽やかな汗が。

今まであまり動かしていなかった心臓の鼓動が
いつしか激しくなる。

息苦しいが、気持ちは爽やか。
この苦しさは大好きだ。 

久しぶりに生きてる実感がした。



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あQさん

ウイールマンさん

有難うございます。

今だに左足があまり動かせないので、歩くときはかなりのビッコを引きながら、汗かいて歩いてます。
うまくバランスがとれないので、ころばないようにゆっくり、ゆっくりと。
知らない人が見たら「この人酔っぱらっているのでは」なんて思うかも。

保険のご質問なんですが

厚生年金からくる保険が8割のカバーで、個人が持てる保険が2割カバー、よって全ての費用はただでした。
まあ個人の保険で毎月多少の負担はしていたので、「これで今までの元はとれた」と大喜びしていた人もいましたけど。
それと医者が、最近新しく開発された治療方法があり、それを使うと回復が早くなると勧められた件があったのです。
15万ほどかかるが、それはまだ保険ではカバーできない。

それを聞いたとたんどこかの人が、
「とんでもない。そんな事に払う金などない。
自分でやった事なんだから、早く治らないで、長い間の治療に苦しんだほうがいい。
そしたらもう、こんな家族に迷惑をかけるバカな事はしなくなる」

とすげなく断られ費用はかかりませんでした。

2017/06/14 01:23:18

もう少しですね

阿Qさん

よくぞ耐えてきました。
まあ、耐えるしかありません。
一昔前なら、天井の節を数えられたんですが・・・
それより、治療費がそちらでは莫大なんでしょう!
保険で賄えるんですか?

2017/06/13 13:44:52

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