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妄想　

2017年03月05日
テーマ：テーマ無し

朝から晴れ。

最近、
月日の経つのが、
以前にも増して早く感じている。

ゴールに向かって
急ぎ足になっているのだろうか。

コーヒーショップで
そのことをカメラマンに話すと、
そうかもしれない、と
マジにこっちを見る。

まあ、向こうに行ったら、
先に行った奴らによろしくな、
オレはあと３０年したら行くから、だと。

確かに、
麻雀メンツはこの世では揃わないが、
向こうなら２卓できるし、
何より、
最後に惚れた女にも会えるから、と
タバコをプカリ。

麻雀仲間はそうだろうが、
女は期待しない方がいいぜ、だと。

散々泣かしておいて
向こうで待ってる、と思いこんでる
お前はバカじゃん。

言われれば、
反論できない自分がいて、落ち込む。

男が思っている以上に
女はしたたかなんだぜ、の言葉に重みがある。

それでも
三途の川の向こうで
黄色いハンカチを振って出迎えてくれると、
信じているよ、と力なく反論。

バカだなあ、
川の向こうで石を持って待ち構えてるさ、と
笑う。

お前はいいよな、
向こうでもパーティばかりあって、と言うと
いやオレも、
石を持って待ち構えてるのが
何人もいるから
暗闇にまぎれて渡るつもりさ、と小さな声。

黄色いハンカチを持った女なんて、
男の妄想かもしれないなあ、で
互いに頷く。

もしも女づれで
三途の川を渡ろうとしたら…
きっと殺されるだろう。

今晩の夢見が怖いわさ。

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