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小春日和♪ときどき信州

本・津村記久子 「浮遊霊ブラジル」  

2017年03月03日 外部ブログ記事
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 内容紹介
初の海外旅行を前に死んでしまった私。幽霊となって念願の地を目指すが、なぜかブラジルに到着し……。川端賞受賞作「給水塔と亀」を含む、会心の短篇集!

「給水塔と亀」
定年を迎え製麺所と海のある故郷に帰った男。静謐で新しい人生が始まる。〈2013年川端康成文学賞受賞作〉

「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」
静けさのないうどん屋での、とある光景。

「アイトール・ベラスコの新しい妻」
ウルグアイ人サッカー選手の再婚の思わぬ波紋。

「地獄」
「物語消費しすぎ地獄」に落ちた女性小説家を待つ、世にも恐ろしい試練とは。

「運命」
どんなに落ち込んでいても外国でも、必ず道を尋ねられてしまうのはなぜ?

「個性」
もの静かな友人が突然、ドクロ侍のパーカーやトラ柄で夏期講習に現われて…

「浮遊霊ブラジル」
海外旅行を前に急逝した私。幽霊となって念願の地をめざすが。


               

 読書備忘録 

「給水塔と亀」
うどんのある故郷に帰った。
先住の乃代おばあさんがなくなった部屋を借りた。そのアパートの管理人は独身の彼に向かって・・・
乃代さんといいあんたといい、どうして一人でいられるの?
そんなこと聞く?
その年までどういったらいいのか?ご縁がなかったってこと?さらに遺言に書かれていなかった亀まで引き受けちゃった・・・
そして、なんかここ楽しそっ!が始まりそうな気配・・・

「うどん屋のジェンダー、またはコルネさん」
髪型がパンのコルネみたいだからコルネさん
このうどん屋のおやじは女にしか声をかけないみたいね。あんた初めてか?に始まってうるさい。
その日コルネさんは落ち込んでいたのね。六回目なのに、また、あんた初めてか?切れた!
レジで先ほど食べた生醤油うどんと持ち帰り半生うどんの会計中、そんなコルネさんを見ていた。
レジでなんとなくこの店で万札を出すのを憚らたけれど・・・
コルネさんの一件で、いいじゃん万札出しちゃいなよ!って勝手なことを思っていた私。
あ!出した万札っ!
声をかけてあげてよかったね・・・きっと救われたよね、コルネさん。

「アイトール・ベラスコの新しい妻」
スクールカーストなんておかしな言葉がなかった頃の同級生とのお話
それがあの時の子だったのよ・・・

「地獄」
温泉ツアーの帰りのバス事故でみんな助かったのに、のむさんと中二の時に同じクラスになって以来、ずっとおばあちゃんになっても友達のかよちゃんと二人だけ死んじゃったの。
お土産に買った五十四枚入りのおせんべいの缶が頭にぶつかって・・・で、地獄に落ちちゃった。
女性小説家の野村さんは「物語消費しすぎ地獄」に、しゃべり過ぎの人生だったかよちゃんは「おしゃべり下衆野郎地獄」で「断しゃべ」
地獄の鬼が・・・

「運命」
そ、私もよく道を聞かれる。
こんな状態の時に聞かれたことはないけれど・・・外国で現地の人に聞かれたことは一度ある。

「個性」
まあね・・・

「浮遊霊ブラジル」
私・・・は72才、生まれて初めての海外旅行を前に・・・心不全で死んじゃった。
その人生は悪くはなかったからそのままこの世からいなくなるつもりだった。
が・・・
浮遊霊はすり抜けちゃう?あら、やだ・・・どこにも言えないじゃないの?
でも憑りつくことはできました。そ・う・し・て・・・


こういうお話・・・好きだわ。

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