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今日の母　

2016年09月24日
テーマ：テーマ無し

部屋の中を覗くと

なにやら叫んでいる。


部屋に入るなり

こう言った。


「何も昨日から食べとらん。」


お菓子を持たせると

むしゃむしゃ食べた。

食べながらも

何か言おうとして

むせた。



母｢食べるよりあっちに行きたい。」(外を指さす)

「なんちゃ食べとらん。お茶も飲んどらん。」

父「お茶，ここにあるやないか。」

母「お茶や腐っとる。ここにおるんやったら死んだ方がええ｡私や何処でも行くとこあるけん。」

　「なんで追いかけてくるんやぁ。」(叫ぶ)


母「ほんまは言いたくないけど，もう自分がしんどい。」

父に向かって

母「どこかにちょっとでも連れて行って。こんな所おりとない(おりたくない)。監獄みたい。段ボールの箱に囲まれとる。お茶，腐っとる。」

　　「なんで追いかけてくるんやぁ。」


母「もう頭痛い。ぐちゃぐちゃや。」

私たちを見てて

母「ほっとかないで。今日はほっとかないで。帰ったら私，違う所に行くけん。ほって帰ったら死ぬで。」

　 ｢なんちゃない。お菓子も食べたらいかん言う。もう喉がからからや。」


帰ろうとすると

母「もう・・・包丁でもなんでも持って来て。もう，だれっちゃおらんでもええわぁ。」


介護の人が下の世話に来てくださったので

父を促し部屋を出た。


父は胸を押さえ

しんどそうにしていたので

これ以上はここにいさせてはいけないと

思ったので・・・


今日は91回目の父の誕生日

父も私も

重い気持ちを抱えて

施設を後にした。( 。-_-。)




やっぱり・・・

母は

認知症なんだろうか・・・


わざと言ってる部分もあると

今までは思っていたが

もうその範疇を超えているので

｢認知症」の症状だと

私は認識した。


不思議なことに

そう思うと

母に対して怒りの気持ちは

沸き起こらなかった。



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