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独りディナー
スパゲッティ・トマトソース
2016年09月02日
テーマ:思い出すままに
最近トマトが安くて美味しい。
食卓に載せると鮮やかだし、サラダにしたり、ミートソースに入れたり、毎晩堪能している。
昨日は久しぶりに、イタリアで毎日食べた、スパゲッティ・トマトソース作ってみた。
30才になったばかりの夏、私はイタリアのボルツァーノへ国際コンクールを受けに行ったのだ。
勿論、ファイナルまでは残らなかったし、半ば旅行気分で参加したのだったけれど。
国際コンクールの年齢制限は大体何処でも30才なので、現地に着いてみると、留学先のパリと、ミュンヘンから、やってきた二人の同級生にばったり。
皆考える事は同じである。
その他にも、一年下だった名手、J君もドイツから受けに来ていた。
コンクールの事務局が用意してくれた学生寮らしい宿泊先に泊まり、学食で食事券を出して、毎日一緒に食事した。
そこで食べた、スパゲッティ・トマトソースの美味しかったこと。
自分で計画した旅の場合は、食事も自分で選ぶけれど、現地が主催した企画に参加すると、大体現地の人と同じ生活をすることになる。
スパゲッティが美味しいことは、それまでの旅行でも体験していたけれど、トマトだけの味付けはその時が初めてだった。
パスタも違うし、トマトが違う、のだろう。
パンもパスタも、現地で食べると本当に美味しい。
あちらの人にそう言うと、
「長年造り慣れてきた、伝統じゃない?
ご飯だったら、我々には、日本人の様に美味しく炊けないわ」
と言うのだけれど。
でも私は食材を育てる、土壌が違うのでは、と密かに思っている。
パリから来た友人は、その後結婚した相手で、やはり私達の友人である彼氏も同行していた。
彼の方は既にパリ生活が長いので、私はコンクールの後結婚前だった主人とパリで待ち合わせる予定だったので、見所の穴場など、彼に訊ねてみた。
すると、パリに着いたら案内しましょう、と言ってくれて、それはそれは楽しみにしていたのだが・・。
そして、私が予選に通った後、今晩これから次の演奏があるから、と日本の留守宅に電話をしてみると。
何だか我が家は、すったもんだしている様子であった。
電話口に出た祖母からは、演奏前の私には知らせないでおこう、という様子がありありと目に見えるようだった。
「演奏が終わったら、大至急電話してね」と、祖母が言う。
今、まさに電話しているというのに。
私はその頃、演奏前には昼寝をすることにしていたけれど、さすがにその時は眠るどころでは無かった。
「誰が、亡くなったのだろう・・」とまず考えた。
私のように鈍感な者でも、海外にいるとやはり最悪のことをまず考える。
消去法で、「父だろう」という答に行き着いた。
まあ、それが実力という事だけれど、自分では一生懸命落ち着いて弾いたつもりだが、その時の演奏はきっと、落選して当然のものだったろうと思う。
私にとって、ボルツァーノという村(町?)は、色々な意味で、忘れられない場所である。
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南チロルにある、景観の美しい場所でした
玉木さん、コメントありがとうございます。
初めて読んで戴いたブログが、ちょっと深刻な結末でしたね。
あえて、詳しく書きませんでしたが、電話口に出たのは母方の祖母です。
まあ、急遽日本に戻ったので、主人との婚前旅行は、パーになりました。
2016/09/03 10:33:58
シシーマニアさんへ
亡くなられたのはお父上だったのでしょうか。
もしそうなら、お電話に出られたのは、その母上様では…
これ以上の不幸はないと常々思うのは、
我が子に先立たれることと思う私です。
「食材を育てる、土壌が違うのでは」
これが食物の味を左右すると、私も思っていますね。
2016/09/03 05:24:23
40年前のことです。
村雨さん、コメントありがとうございました。
そうでしたか・・。
悲しい事を思い出させてしまいましたね。
こういった思い出話も、いまや時代錯誤ですけれど。
当時は、電話をかけるのも大変でした。
3分間3000円とかね・。
今や、スカイプ等という存在もあり、世界は随分狭くなりましたけれど。
2016/09/02 22:04:31
海外へ出ると
そういう事態も覚悟しなくてはいけないのですね。
夫が亡くなったときも、長男の赴任が決まっていて、最期の言葉は「シンガポール……」でした。一番心配だったのでしょう。
土壌が違うのには、納得。
2016/09/02 11:53:37