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敏洋’s 昭和の恋物語り

[舟のない港](八十五) 

2016年07月24日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



?俺は一体何をしているんだ。ミドリは、ひとりアパートで寝付かれずにいるだろうに?
男は、すぐにも帰りたいと思った。
時に罵り合いながらも、ミドリには男の居ない生活はあり得ない。
それは、痛いほどに感じていた。
その自負心があればこそ、ヒモ同然の生活を続けている男だった。
「なあに、景気さえ良くなれば」
精一杯の虚勢を張る男に、悲しげな目をしつつも「これでいいのよ」と、頷くミドリだった。

頭を激しくふって、ミドリを追い出した。
今はとにかく、麗子を抱きたいと思った。
麗子を堪能したいと思った。
念入りに麗子の身体を愛撫した。
時に慈しむように、時に虐めるように。

麗子のツボは知り尽くしている男だった。
男の手が、麗子の背中を這った。
ザラザラとした掌が、新たな歓喜のうねりを麗子に与えた。
意識が朦朧とし、今何が起きているのか、何をされているのかすら、分からなくなってきた。
体がフワリフワリとし、一面花畑の中を、いや花の上を歩いている感覚になった。

遠くに誰かが立っているように見える―というより感じる。
目で見るという感覚がまるでない。
次第に誰かに近づいて行く。
手招きしているようにも見える、感じる。
?あそこに行けば、もっと良い気持ちになる?
そんな思いで、麗子は必死に走った、走ろうとした。
しかし、走れない、動けない。
何かが、麗子の手を握っているように感じられた。

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