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吾喰楽家の食卓

噺家の懐事情 

2016年07月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

国立演芸場の定席(上席・中席)の入場料は、一般が2,100円である。
300席あるから、一般料金の観客だけで満席になると、総収入は630,000円だ。
ところが、あぜくら会員10%引き、学生1,500円、小学生1,100円、シルバー(満65歳以上)1,300円になっている。
実際は満席になっても、500,000円足らずの収入にすぎない。

一般の寄席は、席亭と演者で折半するらしい。
演者の分け前は、トリ(主任)、ベテラン真打、若手真打、二ツ目と、傾斜配分される。
国立演芸場は、名前が表す通り、国立だから営利を目的にしていない。
それでも、料金設定が安いから、分け前が多いとは思えない。
売れっ子の噺家はともかく、たとえ真打でも、生活は楽ではないだろうと、余計な心配をしている。

7月28日に、国立演芸場で三遊亭鳳楽の独演会がある。
と云っても、自主公演ではない。
演芸場は、単に会場を提供するだけのことである。
この独演会のことは、国立劇場の公演スケジュール表に、主催者名と電話番号が記載されている。
また、主催者が用意したパンフレットも、演芸場に置いてある。

ところが、チケットの販売は、独自に遣らなければならない。
先月の銀座風流寄席で、鳳楽師匠が自らチケットを販売していた。
まだ、売れ残っていたのだ。
出演者本人から、「如何ですか?」などと、云われると断り難い。
夜席は余り好きではないのだが、行くことにした。

毎年、国立演芸場8月中席は、桂歌丸がトリを務めるのが恒例になっている。
ところが、チケットの発売開始日(7月1日)になっても、他の出演者が発表されない。
トリが歌丸師匠である以上、他に誰が出演しようと、行くことに変わりはない。
判らないまま、初日のチケットを購入した。

一昨日、国立劇場メールマガジンが届いた。
今回は、『桂歌丸噺家生活65周年記念公演』で、三遊亭圓朝作『鏡ヶ池操松影』より「江島屋怪談」を口演するという。
早速、国立劇場のサイトで、出演者を確認して驚いた。
小遊三、好楽、円楽などの、笑点メンバーが出演するのだ。
初日は出演しないが、笑点の新しい司会者である、昇太も名を連ねていた。

このメンバーなら、二度、三度観ても良いと思ったが、すでに中席の全公演が完売になっていた。
それにしても、シルバー料金の1,300円は、どう考えても安い。
国立演芸場の近所に、住みたくなった。

   *****

写真
7月21日(木)の中庭(雨の合間に終わらせた)



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シシーマニアさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

在来線で行けるのですから、幸せかも知れませんね。
毎日が日曜日の身分ですから、時間なら、たっぷりあります。

2016/07/22 08:37:18

共感!

シシーマニアさん

>国立演芸場の近所に、住みたくなった。

実感がありますね。

私も住みたくなる場所が、沢山あります。
吾喰楽さんは、行けるだけ幸せですよ・・。

2016/07/22 07:08:13

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