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2016年06月26日 外部ブログ記事
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 英国のEU離脱決まる!


  23日行われた英国の国民投票の開票結果は大方の予想に反し、51,9%の離脱支持で為替や株式市場はリーマン・ショック後の様相を呈しています。英国民の投じた一石は今後、英国と、EUの将来に大きな影を残すことになるでしょう。英国では内部に抱えるスコットランド等の独立運動に拍車がかかり、EU内部では緊縮財政を強いられているイタリア、スペイン、ポルトガル等の弱小国は勿論、ドイツ、フランス内部での極右勢力はEUの移民政策などへの批判が勢いを増してくることから、EUの存立自体が問われることになります。

 しかしながら当面はこれから最短二年間はかかるといわれる英国のEUからの離脱に関する話し合いに焦点は移ります。残留をリードしてきたキャメロン首相は早々に10月には辞任を発表し、離脱交渉には自らは拘わらないことを表明しました。ドイツやフランス等EUを構成する主要国は英国離脱の他加盟国への影響を少しでも減ずる為にスムーズな英国離脱とEU加盟国の利権保護に走り、英国は逆に離脱交渉の中で、今後のEUとの貿易、金融面での諸条件交渉を有利に展開したいと水面下でのつばぜり合いが待っています。

 以前にもブログで書きましたが、これまで英国の歴代政権はEUの中にあってもユーロの通貨圏には入らず、独自の路線を主張してきました。そもそも1973年英国がECに加盟し、1979年に誕生したサッチャー政権以降EC内で大きな市場のメリットを吸収しながら経済成長を成し遂げてきましたが、英国内部では”主権”を維持することを前提に参加してきた節があります。英国に於いてはキャメロン首相率いる保守党内部でも「主権維持と反移民」を主張するジョンソン前ロンドン市長らの勢力がこのところ勢いを増していました。

 皮肉なことに5月に行われたロンドン市長戦で勝利したのはパキスタン移民の子、ハーン氏でした。また、日本と同様、英国王室は政治的発言は禁じられているにも拘わらず、国民投票前にエリザベス嬢王は「EUに加盟し続けるメリットを三点教えてほしい」と発言しています。私はいかにも政治的発言と思いますが皆様はどのように考えますか。しかし、サイコロは既に投げられたのです。


 EUという矛盾だらけの大市場がこれまでのように機能するのか、それともEU瓦解のはじめとなるのか。はたまた、英国内部の分裂が始まるのか。反移民、偉大なアメリカを掲げるトランプ氏が米国大統領になるのか。その前に日本の参議院選挙の結果はどのようになるのか。政治が経済を規定し、当面市場は振り回される動きになりそうです。少なくとも主要各国の金融当局は市場安定を目指して万全を期してほしいものです。

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