メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

独りディナー

徳川美術館へ行った 

2016年05月24日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

浮世絵展が開催されているので、徳川美術館へ久々に行ってみた。

名古屋市内なのに、まず最寄りのJR駅が、何とものんびりしていて、駅前のロータリーに数台車が止まっているばかりで、特に案内も見当たらない。

駅員さんに訊いてみると、丁寧に教えてくれた上に、ガリ版印刷の様な体裁の、手書きの地図までくれた。

何だか、旅先で小さな駅に降り立った気分だ。


そういえば、主人が退職する前年には、ずいぶん一人でふら〜っと出かけては、知らない街の駅に降り立ったものだ。

有閑マダムも今年限りかな、という焦りがあったのかもしれない。


行く先のきっかけは、企画展の広告等で目に付いた美術館の所在地だった事が多い。

電車を降りて、駅前から又バスに乗って、30分位揺られて行った事もある。

初めて眺める、街並みや、乗り降りする人の様子、「○○小児科前」といったふうなローカルな名前の停留所など等、なにか日本映画の中の一場面の様で旅情を誘ったものだ。



今回は、友人たちと女子会ランチをした後、一人でJR線の電車に乗った。一駅だけど・・。

そこから、駅で貰った地図を見ながら、昼下がりの日差しの中を歩いて、まず徳川園までたどり着いた。

入口で尋ねてみると、「黒い塀に沿って歩いていくと、大きな門があって、その奥に美術館がありますよ」と教えてくれた。

気持ちにゆとりがあるのだろうか・・。何故か皆、親切である。


其処から長く、続く黒塀。

いつ頃整備されたものなのか、どこか御三家筆頭である尾張徳川家の名残りが、感じられてくる佇まいであった。


美術館の切符売り場の横には、沢山の大学名が書かれた大きなプレートがあって、、学生及び教職員は、身分証明書を提示すれば入場無料、と掲示されていた。

これは素晴らしい啓蒙である。

美術を学ぶ学生たちは、内容によっては何度も足を運びたい展示会など当然あるだろう。

私も大学時代、通学路にはいくつも美術館があったけれど、貧乏学生の身で何度も入館などできなかった。

せいぜいが、公園で噴水を眺めている位だった。


その後ウィーンに留学して、学生証を提示すれば美術館や博物館には無料で入館できるのには、感激したものだ。


練習に疲れたり、一人暮らしで寂しくなると、美術館へ行っては長い時間、そこでぼんやりとレンブラントの絵など眺めながら過ごしたものだ。

それから、イタリヤ、フランス、ドイツなどへ旅行をしたけれど、何処でも学生証を提示すればフリーパスだった。

これが、文化の違いかもしれない。


徳川美術館には、源氏物語絵巻の原画も所蔵されている。

浮世絵そのものよりも、今回は、いつかは源氏にかかわってみたいと改めて思った、一人鑑賞会であった。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

そうでしたか!

シシーマニアさん

澪つくしさん、おはようございます。凄い場所にお住まいだったのですね。

成程、源氏物語に縁のあるお名前だったのですか。
しかも、中学生で、与謝野源氏読破・・。
私なんぞは、谷崎源氏一巻目で挫折。素敵な製本でしたが。

今も、名古屋へいらっしゃることはおありですか?
車でびゅーんですよ。
その節は、Please let me know !

2016/05/26 10:10:02

私のお庭でした???

澪つくしさん

シシーさん おはようございます♪

大そうな表題でごめんなさい!
名古屋育ちの私が通っていた中学校が、
徳川園のすぐ傍の桜丘中学校でした。

放課後、よく遊びに行っていましたので・・・
つい懐かしくてコメしてしまいました。

まだ余り整備されていない時代でしたが、
美術館も無料だった様に覚えています。

源氏物語絵巻は記憶にあるかどうか・・・
中学1〜2年の時に与謝野晶子訳の分厚い
源氏物語を読んで、それ以来のファンです。
私のHNも源氏物語の明石の巻からです。

でも、一番の思い出は、園内にあった茶店の
”磯辺焼きと黄な粉餅”の美味しかった事ですぅ♪

2016/05/26 07:54:19

イメージを膨らませるのは楽しいですね。

シシーマニアさん

見知らぬ街を歩くのは、勝手に色々と思い描くことができて楽しいですね。

たまには、自分の住居の周りでも、ちょっと横道に入ってみたりして、非日常性を強引に感じたりもします。

初めての場所は新鮮だし、再訪も又楽しいですよね。

其処に住む人たちの気分を想像したりしますが、中々物語を創造するところへはたどり着きません。

2016/05/24 21:23:48

出世払い、っていいですね。

シシーマニアさん

今は音楽界も、当日空席があれば学生が安く聴ける会場もあるし、私の若いころに比べれば社会全体にゆとりがありますね。
当地はやはり城下町なので、風情があります。私はあまり関係がありませんが、お城で催されるお茶会、なんてのもちょと良いでしょ。

2016/05/24 21:16:23

良い旅をなさいました

パトラッシュさん

見知らぬ駅に降り立ち、歩き出せばそれが旅になる。
正にその通りです。
美術館があれば、なおよろしいですね。
お寺でもいい。教会でもいい。
俗世の利益と離れた場所こそが、旅路にふさわしいと言えます。

2016/05/24 19:27:01

徳川美術館って、良い響き!

彩々さん

歴史の中に身を置くのなら、一人鑑賞が良いですね。

>イタリヤ、フランス、ドイツなどへ旅行をしたけれど、何処でも学生証を提示すればフリーパスだった。

素晴らしい。
芸術、文化を高めるなら、それこそ出世払いとばかり
国は若い学生たち教養を支援してこそだと思います。
若き学生のシシーさんも良き環境で成長されて、
羨ましいです。

行かれた徳川園も、見てみました。
イイ感じですね!
ガーデンレストランも良さげです。

良い季節の内に、知らない所を探訪するのも
非日常的な刺激に出会え、ステキな気がします。

2016/05/24 15:44:17

PR





上部へ