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「ピアノを食べて生きていくんだよ」 

2016年05月07日 ナビトモブログ記事
テーマ:読書

今年の本屋大賞受賞作「羊と鋼の森」の中の一節である。


主人公は、若い調律師の外村。

外村が、先輩の調律師と共に訪れた、ある顧客の家庭で繰り広げられた、素敵なシーン。

本来はそのまま転載すべきなのだろうが、前後の流れがあるので、カッコ内の言葉以外は、私が要約してしまったのだが・・。


「ピアニストになりたい」と、決心する女子高校生に、母親がそばで言う。

「ピアノで食べていける人なんてひと握りの人だけよ」

社会の厳しさを知っている大人の言葉だ。


「ピアノで食べていこうなんて思ってない」娘が言う。


「ピアノを食べて生きていくんだよ」

(著者の宮下さん、地の文章を勝手に替えて申し訳ありません)




作品の後記に、何人かの調律師の方々の名前と共に「45年間にわたって私のピアノを見守り続けて下さった、○○さんに感謝を」といった一言があった。

作者も、ピアノと共にさまざまな思いを抱き続けてきた人なのかも知れない。

或いは作者の思いに、「ピアノ」いう世界をあてはめたのかもしれない。

そっちが、正解かな。


しばらく、心に残りそうな作品だった。

ここのところ、毎日夢に出てくるし・・。



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お薦めです。

シシーマニアさん

Reiさん、お忙しいのにコメントありがとうございました。

この本は、面白かったです。でも好き嫌いはあるでしょうね。
静寂で始まり、ずーっと静かな物語です。

調律師の視点は、面白かったです。

2016/05/07 21:51:25

ピアノを、弾き潰す人もいますね。

シシーマニアさん

Yさん、コメントありがとうございました。

私も小説の中で、ピアノが扱われている作品には、余り出会った事はありませんでした。

エッセイはよく読みます・・。
青柳いづみこさんとか、中村紘子さんとか、ノンフィクションは面白いですので。

2016/05/07 21:48:44

こんにちは

Reiさん

本屋大賞を取った本だと聞いていました。
ぜひ、読んでみたいです(^^)

2016/05/07 13:49:40

おはようございます。

さん

クラシックピアノに関する著作と
考えたら関わりが少なくて、
詩人の平田俊子のピアノサンドは
ただ部屋にピアノが置きたいとの
願いを持った独身女のボンヤリと
した中編になるのかな?、とか

五木寛之の、ステッセルのピアノ
青柳いづみこのエピソードっぼい
のを読んだりしている程度です。
中村紘子は住まいにあるピアノが
一年に一台は練習で壊れたと聞き
ましたが。

2016/05/07 08:40:07

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