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侵食されない様に、頑張ろうね・・ 

2016年04月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

毎年恒例の「チューリップ・フェア」に、出演して演奏をする、というその準備で、ここのところ、明け暮れている。

2011年にお仲間と結成したグループで、「マダム達のピアノデュオ」と命名した。

基本メンバーは三人で、基本的には一台のピアノを連弾形式で演奏している。


お仲間は皆アマチュアの人で、私に師事している同年輩の奥様達だ。

まあ、乱暴に言えば私の采配一つにかかっているのである。

大変とはいえ、それは素晴らしい作業でもある。


年齢を重ねてきた人たちだから、経験も豊かだしそれなりに耳も肥えている。

まず、選曲が楽しい。

昨年は、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏して、アンコールしていただいたので、素直に(?)お応えして、再度全曲演奏をするという、楽しい経験もした。

現在準備中なのは、サンサーンスの「動物の謝肉祭」である。

14の小品からなる曲集で、全曲を通すとおよそ30分の大曲である。


基本的に、私は低音部を全曲担当する。

高音部は、他の人たちが分担して交代で演奏していく。

高音部には、メロディーの大半が出てくるし、華やかな響きがあって、楽しいパートだからお仲間たちに。

一方低音部は、ペダルを一手に引き受けるし、地味ながらテンポやハーモニーの安定をキープさせるという大役なので、一応本職の私が務めることにしている。



此処から、私たちのストーリーが始まるのだが。

つまり、私以外の人たちはピアノ歴が短いので、どうしても技術的な問題にぶつかってしまう。

連弾曲は、オーケストラでよく知られている作品を編曲している場合も多いので、オリジナルのピアノ曲以上に難しかったりもするのだ。

私のお仲間は真面目なので、大体5か月くらい前から練習を始めるのだが、本番が近付くと克服困難な場所をどうするかという課題が生じてくる。


そんな時、私は秘かに考えるのだ。

数か月も練習した挙句に、「其処は、私が代わりに弾きましょうか・・?」と言ったら、お仲間達はどんな気がするだろう・・。


本来、高音部のパートが弾く場所で、しかも至難なテクニックが要求されているところである。

それを、私が自分のパートは左手だけで何とか収めて、右側に乗り出して右手で速いパッセージを弾く、という行為は、ちょっとでしゃばり過ぎじゃないか・・。


そこで私は言ってみる。

「ちょっと、提案ですが・・。

私が、そちらのパートの其処だけ、侵食しても良いかしら・・?」


皆さんお上品な奥様だから、一も二もなく、私の窮余の策が、「浸食」という言葉でカモフラージュされて、見事に認知されていく。


そして嬉しいことに、お仲間達は帰り際に言う。

「一生懸命練習して、これ以上先生に侵食されない様に、頑張ろうね」

シニアレディが、である。


「マダム達のピアノデュオ」今年もこの期に及んで、侵食部分がどんどん増えてくる。

言うまでもなく、私の分担部分が急激に膨らんできて、果たして空中分解せずに本番が迎えられるかどうか、心もとない昨今である。

そんなわけで、真面目な私は、同じキーボードとはいえ、中々パソコンの方に向かうゆとりがなかったのだけれど、今日はちょっと気分転換を。



それに今まで、せっかく訪問して下さったナビ友さんたちに、忘れられてはと、心配にもなってきて、久々にアップしました。



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若い学生には、往々にして軽く見られます・・。

シシーマニアさん

彩さんのブログに対するコメントで、真面目な私はまたまた反省してしまいました。。

これだけ先生家業を続けてきているというのに、まず学ぶ立場で考えてしまう、何時までも気が若い自分の癖を、です。
でもでも、私は「先生」とは、先に生まれた存在だと、常々思っていますので。

いくらかでも長く経験した蓄積があれば、それを分け与える役目が、先生ですよね。

どんな風に、分け与えるか。
其処からは、ケースバイケースですが。
生徒としては、先生の背中を見るのかなあ。

2016/04/08 17:13:56

シシーさんカワユイ!

彩々さん

そろそろ、こんばんは。
こちらも静かですが一日雨でした^^;

>ナビ友さんたちに、忘れられてはと、心配にもなってきて、久々にアップしました。

この真面目で正直さがシシーさんらしく、
一年先輩ですが、可愛いです。
きっとセレブな生徒さん達・シニアレディーの
憧れの先生でしょうね。

2016/04/07 16:16:33

○○はつらいよ、ですね。

シシーマニアさん

SOYOKAZEさん、おはようございます。

コメントありがとうございました。
つらいことは、探せばたくさんありますよね。
山田洋次監督流に(まだ映画は見ていませんが)笑いに転じていければよいなあ、と思っています。
SOYOKAZEさんも、又新しい生活形態がスタートでしょうか。
いつも読み逃げで、申し訳ありません。

2016/04/04 10:48:55

シニアパワー全開です。

シシーマニアさん

Reiさん、おはようございます。
コメントありがとうござました。

連弾は一台のピアノで弾けるので、場所を選ばないのが利点です。お仲間と一緒に弾くのは楽しいですが、楽しんでいるのが本人たちだけにならない様、これからしばらく頑張ります。

2016/04/04 10:44:24

お心にかけて下さって、ありがとうございます。

シシーマニアさん

喜美さん、おはようございます。

思いもよらない表現でエールを送って下さって、ありがとうございました。
喜美さんの、温かいお人柄そのままの、見事な桜の木ですね。いつか拝見したいです。
昨日は疲労のためか寝込んでしまいまして、お返事が遅くなり失礼しました。

2016/04/04 10:40:37

師は大変

さん

シシーマニアさん こんばんは。

お弟子の皆さん、良い方ばかりですね。
でも、それ以上に、彼女達の心中を慮り、ステージの成功も考えなければならないシシーマニアさんは、心身ともにハードですね。
成功をお祈りしています。

2016/04/03 18:05:12

楽しそう♪

Reiさん

一台のピアノで、サンサーンスの曲を連弾で弾かれるとは、楽しそうですね。
お仲間の皆さんも、「侵食されないように」というのが、嬉しい励みになると思います(^^)

2016/04/03 15:56:56

忘れません

喜美さん

ピアニストの貴女絶対忘れません
益々頑張って下さい

2016/04/03 15:46:54

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