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吾喰楽家の食卓

獅子頭のご利益 

2016年02月20日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

月曜日の鹿芝居は、本当に楽しかった。
帰宅した翌日の水曜日、その様子をブログにアップした。
その後、鹿芝居の千穐楽である、土曜日のチケットの売行きを調べてみた。
その日の夜、東京へ行く予定がある。
チケットが取れれば、もう一度観たいと思った。
ところが、満席だ。
前日の金曜日は、昼席と夜席の二回公演だが、何れも良い席は空いていなかった。
ところが、その前日の木曜日、中央ブロックに一つだけ空席があった。
それも、二列目のど真ん中だ。
キャンセルが、出たのかも知れない。
この日は、横浜にある妻の実家へ行く予定になっていた。
寄り道をしても時間に間に合うので、チケットに飛びついた。
公演の前日にもかかわらず、良い席が取れた幸運を喜んだ。
獅子舞の獅子に噛まれるのは縁起が良いというが、月曜日の寿獅子舞で、頭をガブリと遣られたご利益が出たのかも知れない。

前回と二人だけ、落語の演者が違っていた。
鹿芝居の出演者全員が高座に上がるのには、時間が足りないので、二組だけは交代で出演していたのだ。
一人一人の演目は、全て違っていた。
前回、前座の“しるこさん”がやった『狸札』を、今回、二ツ目の“馬久さん”が口演した。
一年目とはいえ、二ツ目の貫録を見せてくれた。
寿獅子舞は、前回と全く同じ趣向だった。
今回の席は二列目だが、通路から遠いので、獅子は入って来ないと思った。
それでも、念のためにご祝儀を用意した。
これが、大正解。
ちょこんと、噛まれた。
祝儀袋を口に入れると、飲み込んでから、今度はガブリとやられた。
また、いいことがあるような予感がした。

仲入りの後は、いよいよ鹿芝居である。
噺家芝居からハナを取り鹿芝居とは、如何にも噺家らしい洒落た命名だ。
同じ歌舞伎を二度観ても面白いのと同様、今回の鹿芝居も楽しめた。
五日目と八日目の差だろうか、前回より良いように思えた。
芝居が終わり、定式幕が半分だけ閉まり、また開いた。
総監督(馬生)の挨拶で、「芝居が進化している」と云っていたので、本人も手応えを感じていたらしい。
続いて、手拭撒きだ。
相変わらず、ベテラン師匠は遠くへ飛ばしていた。
最前列へは、前回と同じく、手渡していた。
そろそろ終わりと思ったら、膝の上に何かが落ちて来た。
飛んで来たのではなく、降って来たのである。
見ると、二ツ目“馬久さん”の手拭だ。
新米二つ目だから、遠くに飛ばすのが下手なのかも知れない。
獅子頭に噛まれた効果が、もう表れた。

   *****

写真 2月18日(木)撮影 
白木屋お染(林家正雀)と貸本屋金蔵(金原亭世之介)



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寅年ヨッシーさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

お誘い、ありがとうございます。
ミニメールで、ご返事を差し上げます。

2016/02/25 09:26:42

お願いいたします

寅年ヨッシーさん

おはようございます。
悟喰楽さんがブログ閉鎖というなので一つ前のブログのコメント欄を使って以下お願いいたします。
シニアナビの著名女性ブロガーさんと初めてお会いしたのは
ブログの話題が全く出ないオフ会でした。
これでは面白くないと言うことで小さなオフ会にトライする
ことにしました。
れつさんもマリーさんも是非お会いしたいということで改めて
男のわたくしからも悟喰楽さんに参加をお願いする次第です。
3月1日(火)17時15分 JR渋谷界隈です。
何卒ご検討ください。
寅年ヨッシー

2016/02/25 08:44:17

パトラッシュさんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

いやいや、手拭を集める予定はありません。
無欲の勝利というか、文字通り降って湧いた幸運が嬉しかったのです。

2016/02/20 10:01:41

手拭

パトラッシュさん

順調に増えていますね。
やがて、吾喰楽亭手ぬぐいコレクションが開けるかもしれません。

2016/02/20 09:14:18

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