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老いてなお

初恋 

2016年01月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

昨年の冬休み、イギリスから我が家へ帰って来た大学生の孫娘が私の本棚を漁り、幾冊か持って学校へ戻った。  

昨日メールで“島崎藤村の若菜集に「初恋」と言う詩の一節「まだあげ初めし前髪の」の意味を教えて、

それからこのページに赤ペンで二重丸が付けてあり、〜〜〜と書いてあるがこの意味は?”と聞かれた。

昔書いたメモがこんな形で目に留まるとは、それも孫娘に見られた…………冷や汗もンだ。

高校生時代、何時も同じ電車で一緒になる名前も知らぬ女子高生への憧れ、

はたまた淡い恋心だったか、多分それに近い意味の文ではなかったか。

今も忘れられない、
    思い出すと胸がキュンとなる。

  「初恋」          
まだあげ初めし前髪の 
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の     
花ある君と思ひけり  

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に 
人こひ初(そ)めしはじめなり                      
孫娘には何とか詩の意味をメールで説明他のことは口止めをした。



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誰にでも

かおちんさん

一度は訪れる
胸がキュンとなる想い。。。
最近はそんな想いを経験出来ない
若者が増えているとか。
素敵なお話しありがとうございました。(^^*)

2016/01/28 17:42:13

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