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思い込み 

2015年11月11日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



















この歳になると知人や友人の訃報も珍しくない。そういう年齢になった。
そんな時、折しも落ち葉が一面に広がり寂しさを感じる季節でもある。
広島から唯一私に声援をおくってくれていた一人の大切な友人から、ぷっつりと連絡が途絶えた。記録を見ると、9月11日にメールを受け取ってから連絡がなくなったのである。
多い時には返信も含めて一日に2回、少なくても週に一度はメールが届いていた。
振り返ってみると、ついついこちらからの返信が滞っていたが、それにしても、これはきっと何かがあったに違いない、と思いは悪い方に進む。
 
ロールスロイスを乗り回すと自慢しながら、いつも自転車で買い物などに出かけていたので、途中で自動車にはねられて入院。または、心筋梗塞などで倒れたか?いや、いや、まさか、ぽっくりと逝ってしまったか。もうこうなると、こちらから連絡するのが怖くなってしまっていた。それからは、何かにつけ思いは募る。
やはり思い切って連絡してみようと思っていた矢先に、本人から生の声が届いた。
やれやれと胸をなでおろしたことであった。
 
安心した途端に、天気もはれた。今日は気持ちのいい天気で、浅間山も何となくほほ笑んでいるように見えた。
そして、妻の実家から庭で採れたという柚子が届いた。
妻は、ちょうど柚子の皮を料理に使ってみようと話していたばかりなので、大喜びだ。
若い頃の恋の思い込みは、敗れることが多いものだが、この歳になってもまた思い込みは間違っていた。これは取り越し苦労というのだろうか。
広島で豪快に笑っている彼女の顔が浮かんでくる。
 
 
 

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