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独りディナー
コンサートあれこれ
2015年09月30日
テーマ:シニアライフ
先日のコンサートは、名曲尽くしだった。
その中の主役は、チャイコフスキー・コンクールの覇者、上原彩子さんの演奏する、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番。
映画の音楽に使われてもいるので、耳慣れている人が多い曲である。
チャイコフスキー・国際コンクールは、モスクワで四年に一度開催される。
ピアノ部門での日本人優勝者は、上原さんを置いて他に誰もいない。
本選では、必ずチャイコフスキーの協奏曲を演奏する。
これが、技術的に至難な名曲なのである。
例えば私の場合で言えば、手の大きさの関係で弾いたことがない。
手の大きさもさることながら、大変な体力が要りそうである。
今回、上原さんが演奏したラフマニノフの協奏曲第二番は、やはりスケールの大きな難しい曲ではあるけれど、手の大きさは要求されないので、私も若い頃には演奏したものだが・・。
すなわち、当コンクールの入賞者である、ということは、超絶なテクニシャンである、という証なのである。
上原さんの経歴はよく知らないけれど、全く無駄のないその演奏技術は、ロシアの奏法なのだだろうか・・。
オーケストラ伴奏のテンポが、まるで追いついていないかのように聴こえる程、ピアノは超絶な速度で駆け巡る。
私は、この曲とはまず、愛聴盤のレコードで、長じてからは自分の演奏曲として、更に教師としても生徒たちのレッスンで、繰り返し付き合ってきた曲なので、その凄さがつぶさに見える。
世界中から、大男たちが集まってくる様な国際コンクールで、小柄な上原さんの弾く演奏を聴いて、回りは多分度肝を抜かれたのではないだろうか・・。
その爽快さは、私にとって「上原彩子さん体験」の様で、面白かったけれど。
東京に住んでいた頃、演奏会は実によく行った。
世界で注目される若手は、まずTokyoへやってくるから、その気になれば殆どの演奏家は、体験できる。
キャリアの重ねた演奏家は、数種類のプログラムを抱えてくるので、気に入った演奏のコンサートがあると、再度ほかのプログラムの会に足を運んだものである。
ポルトガルのピアニスト、ピリスの演奏会には何度も重ねて出かけたものだ。
一度などは、丁度来日中だったルーマニアの鬼才、ラドゥ・ルプーが客席に姿を見せていた。
その夜のピリスは、特に興が乗っていた。
ウィーンに住んでいた学生時代には、あまりにもウィーン・フィルのシューベルトの交響曲「グレート」の演奏が素晴らしくて、勿論チケットは完売しているから、翌日の演奏会では裏口から潜った事もある。
昨今は、そういった情熱は、もう失せてしまった。
これからは、友人知人のコンサート等で、ゆっくりと音楽を楽しみたい、という心境である。
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しかも、三人のお子さんのママだそうです
マリーさんこんばんは。
ユーチューブでご覧になりましたか。
超人的な技巧ですよね。
見ている方にも、爽快感がありました。
2015/09/30 21:02:57