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ビルマの竪琴 

2015年08月10日 ナビトモブログ記事
テーマ:戦争映画

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「ビルマの竪琴」。
BSプレミアムで2015年8月10日(月)13:00〜放送。

去年、紹介したのは1985年に中井貴一主演で
市川監督自身の手によって再映画化した作品。
本作は白黒で1956年(昭和31年)制作。
ストーリーは同じですが、俳優が戦争を経験しているだけに、
本作の方がよりリアリティがあるように感じました。
原作は竹山道雄の同名小説。

1945年7月、ビルマ(現在のミャンマー)で、
日本軍の戦況は悪化の一途をたどっていた。
物資や弾薬、食料は不足し、
連合軍の猛攻に状況は悪化するばかりだった。

日本軍のある小隊では、
音楽学校出身の井上隊長(三國連太郎)が
隊員に合唱を教え込んでいた。
隊員達が歌うことによって隊の
規律を維持して団結力を保つためだった。

隊員の中でも水島上等兵(安井昌二)は特に楽才に優れ、
ビルマ伝統の竪琴「サウン・ガウ」の演奏は得意で
さらに、水島はビルマ人の扮装もうまく、
その姿で斥候に出ては、状況を竪琴による音楽暗号で
小隊に情報を知らせていた。

やがて日本は無条件降伏する。
小隊は捕虜となり、捕虜収容所で労働の日々を送る。
一方、山奥の「三角山」では降伏を拒否する小隊が戦っていた。
その小隊を助けたい隊長はイギリス軍と交渉し、
降伏説得の使者として、竪琴を携えた水島が赴くことになる。
しかし、彼はそのまま消息を絶ってしまった。

水島は何故、僧侶になり、
何故、ビルマの残ることを決意したのだろうか?

小隊が明日、帰国するという時に僧侶姿の水島が
収容所の鉄条網の前に現れ、仲間と対面する。

水島の肩のオウムが喋りますね。
”オーイ ミズシマ イッショニ ニッポンニ カエロウ”
仲間たちは、
”おい お婆さん届けてくらたらしいよ、俺たちのオウムだ”
”よく見ろ 違うんじゃないか”
”水島はあんな ぼやーっとした顔じゃない”
”やっぱり人違いかなあ”
”ともかく歌ってみようか”
♪ 埴生の宿も わが宿 玉のよそい うらやまじ
 のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友
 おお わが宿よ たのしとも たのもしや ♪

すると、歌に合わせて竪琴を奏でる水島。
”水島!よかったなあ とうとう戻ってきて!”
”水島 我々は明日 日本へ帰るんだぞ!”
”一緒に日本に帰ろう!早く入って来いよ!”
”いったい どうしたんだ 訳を言えよ!”

水島は無言で又、竪琴を弾き始める。
その曲は ♪仰げば尊し♪。
彼は涙ながら弾き終ると、一礼して霧に中へ消え去る。
このシーンには泣けましたね。
”今こそ別れめ!いざ、さらば”のメッセージには
何度見ても、同じ場面で涙を流している自分がいます。

帰国の日、水島からの今までの経過を書いた手紙と
オウムが小隊に送られて来る。
手紙を読んで、涙する彼らに、オウムは喋る、
”アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ”と。

1956年アカデミー外国映画賞にノミネートされ、
ヴェネチア映画祭サン・ジョルジョ賞受賞。



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今晩は〜!

yinanさん

秋桜さん、
水島上等兵は、野ざらしの日本軍の白骨を埋葬するために、
ビルマに残ることを決意しました。
すべての戦死者を弔い終えた時に、
日本へ帰りたいと手紙に書きました。

人は生きていくうえでいろいろな事を考え、
決断しています。
自分の人生、生き方、幸せになるためにとか、
水島は同胞を悼むことを自分の使命として選びました。
それが、いいか悪いか、考えさせられます。

2015/08/11 22:37:05

今晩は〜!

yinanさん

藤の花さん、
本当に、何度観ても感動します。
そして、同じ場面で泣いています。

明かりさん、
日本人の心の琴線に触れる、良い映画でした。
戦争映画なのに戦闘場面が少なく、
竪琴を合唱に合わせてかき鳴らすシーンが良かったです。

SOYOKAZEさん、
人間、一人一人は優しい心を持っているのに、
集団になると残虐になるのは不思議です。
水島は特に感受性が強かったのでしょう。
中井貴一も安井昌二も役にピッタリでした。

ハナコおばさん、
竪琴の伴奏で日本軍の小隊が歌う、
「埴生の宿」に包囲していたイギリス軍も
元歌の「Home,Sweet Home」を歌う場面に
敵味方を超えた大合唱には泣けました。

2015/08/11 22:35:18

気骨のある人

秋桜さん

昨日も観ました。
泣けました。

自分が戦争をしかけたのでも
ないのに、屍を見て帰国を断念する。
親もまた辛いでしょうね。

あの音楽の切なさ。
本当に涙があふれて
止まりませんでした。

2015/08/11 08:08:17

懐かしい

ハナコおばさんさん

安井昌二さんと中井貴一さん、両方観ました。
♪埴生の宿♪の音楽が今も耳に残ります。
とにかく、泣けました。

2015/08/10 16:20:43

中井貴一で・・

さん

観ました。
最後は泣けました。
なんで、あんなに感受性の強い彼が、使者にたったのかと、恨めしくさえ感じました。

2015/08/10 15:04:55

白黒は見ていないけど

さん

今読んでいただけでもう泣いています。
こんなに日本人の魂に触れる作品は滅多にないですね。

2015/08/10 11:04:33

竪琴

藤の花さん

保存版VTRで時々見ています。何度見てもいいですね。

2015/08/10 10:01:38

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