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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空〜(十五)ピンク電話 

2015年07月24日 外部ブログ記事
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空腹感を覚えた彼は、行きつけの食堂に向かったが、あいにく定休日だった。
やむなく喫茶店に入ると、カレーライスを注文した。
“吉田君に見つかったら、又言われそうだなあ”
そんなことを考えながら、大急ぎで平らげた。

時計の針が、三時半を指している。
雪枝に連絡しても、貴子の引っ越し先を知っているとは限らないのだ。
よしんば知っていたとしても、簡単には教えてくれないかもしれない。
どう口実をつけようか、と思いあぐねてしまった。

“何て、切り出そうか。交際していたことを、白状するか。
変に誤魔化すより、その方がいいか。一番手っ取り早い。
人間、正直が一番さ”
そう考えると、入り口のピンク電話に向かった。

幸いにも、雪枝が電話に出てくれた。
「お久しぶりです、御手洗ですが」
「あらあ。ホント、久しぶりねえ。どう、元気してる? ついこの間、貴子と話したのよ、貴方のことを」
「そうなんですか。実は、貴子さんに連絡を取りたかったんです。
ラッキーだったなあ。雪枝さん、貴子さんの勤め先をご存じですか?」

「なあに? 焼けぼっくいに、火が付くのかな? 妬けるな、それは。
今ねえ、貴子は無職なのよ。叔父さんの家で、世話になってるの。
ちょっと、待ってね。電話番号を調べるから」
何の詮索もなしに、雪枝は連絡先を教えてくれた。
それにしても、雪枝が貴子と連絡を取り合う間柄だとは、つゆ知らぬ彼だった。

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