メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

心の軌跡

決して他人には語らなかった話を 母は・・・ 

2015年07月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



←「ローテンブルク」の街のお店(ショーウィンドウ)で見かけました。素材はブリキかな。とってもかわいいです。



昨日,母と買い物に行き

車に荷物を積んで

さぁ帰ろうかとエンジンをかけ始めた時に

後ろからぼそっとした声が

聞こえて来ました。


「今日はちょっと疲れんとやぁ。家で休ませてくれる?・・・」

最初は何のことを言ってるのかわからなかったのですが

母の言わんとする意味が

わかったので

「うん,それはかまんけど,どうしたん?」と聞くと

母は今にも泣き出しそうな目をして

「・・・おじいさんが・・・何でもないことなんやけど・・・朝のトイレが長かったので・・・いつもはがまんするんやけどこの時はお腹が痛くて・・・
 だから『トイレまだ?』って言ったら,出てきてすごい剣幕で怒った。」


「家に帰ったらゆっくり聞くからね,」と言って

私は車を走らせて自宅へと向かいました。


そして

家に着いて

母は買い物した荷物を自宅に持ち帰り・・・

しばらくすると

自分が昼に食べるパンと果物を持って

やって来ました。


それから

珈琲を入れて・・・

夫も私も母の話を聞きました。


私が言うのもなんですが

父は夫としても家庭人としても

決して褒められるような人ではありませんでした。


若い頃は

ほんとうに好き勝手して

生きてきた人です。


それがために

母がいかに苦労したか・・・

それは私が一番よく知っています。


時折

私と二人っきりの時に

「あの時は辛かったね・・・」と

当時の思い出話をするのですが

決してそのことを

他の人に言うことはありませんでした。


どんなに惨めで悲しい人生だったか・・・

それを他人に話すことは

母のプライドが許さなかったのではないかと

思うのです。


それほど情けない話を

昨日は

母は夫の前で語りました。


それを聞くと

私はいつも切なくなってしまうので

「もう止めよう・・・悲しくなるだけやろ・・・」と言うと

「今までは誰にも話さんかったんや。でもな・・・」と

自分の中にしまい続けたもので押しつぶされそうな心を

解き放すかのように

夫に話したのです。


「そっか・・・話すことで楽になるもんね。全部言ってしまい。」と私が言って・・・


そして

しばらく話すと

何かに踏ん切りをつけるかのように

「はい,もうおしまい!」と

急に明るい声で言ったので

私も夫も

笑ってしまいました。


いまだに母には

暴言を吐く父。

その原因が母の言動にもあるのでは?と

感じることもあったのですが

この若い時の父を思い出すと

そうそう簡単には

父に心を開くことは

できないのでしょう。


父もまた

私たちに見せる顔と

母の前で見せる顔が

違います。


この二人・・・

結局は

最後まで心を通わすことができないのかな。


そう思うと

娘としては

何とも言えない気持ちになります。( 。-_-。)


ほのぼの日記ランキングへ

にほんブログ村

にほんブログ村

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ