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敏洋’s 昭和の恋物語り

長編恋愛小説 〜水たまりの中の青空・第一部〜 (十) (ふふふ…) 

2015年02月23日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



「ごめんね、長くなって。久しぶりだったから、つい話し込んじゃった。さあ、入って」
花柄の傘を広げた牧子が、彼を呼んだ。
小躍りしたい思いを押さえながら、その傘の中に入った。

「そうだわ。あなた、持ってくれる? 背が高いから、その方が楽でしょ。
その代わり、私を濡らさないようにしてね」
と、傘の柄を彼に渡した。

彼が傘を持つと同時に、牧子の腕が滑り込んできた。
「こうすれば、濡れないわね。いいでしょ。それとも、彼女に悪いかしら?」
「えぇっ! 居ませんよ、彼女なんて。ホントに別れたんですよ。
辞めたバイト先の女性で、もう会っていないんです」
彼は、強い口調で答えた。

「そうなの、ごめんなさい。でも、良いのよ。彼女が居て当たり前なんだから」
こだわる積もりのない牧子だったが、やはり少しは気になった。
嫉妬心とは言えないが、もう一度彼の口から、その言葉を聞きたくなったのだ。

「牧子さんこそ、良いんですか?」
弱々しい声で、彼が尋ねた。牧子は、その問いかけに答えることなく、彼の腕に体を更に寄せた。
牧子の胸の膨らみが、彼の腕に強く感じられた。
“牧子の腕に触れられれば”と思い描いていた彼にとって、思いもかけぬ牧子の行動に、彼の鼓動が激しく波打ち始めた。
耳の鼓膜に、激しく鼓動が鳴り響いた。

牧子は、「ふふふ…」と、そんな彼の状態を楽しむかのように、彼の肩に頭を預けた。

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