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2015年02月22日 ナビトモブログ記事
テーマ:コンサート

昨年は、二台ピアノに明け暮れた、一年間だった。


事の始まりは一昨年になるのだが、ウィーン留学中に同門だった友人に、二台ピアノの演奏会をしないか、と誘われた。

私は余り、二台ピアノの演奏経験は無かったので、すぐ話に乗った。


一台のピアノを二人で弾く「連弾」は、場所を選ばないので、毎年友人達と素敵な会場で演奏するのが、慣例になっているけれど。

二台ピアノは、学生時代に、「合奏試験」というのがあって、クラスメートとモーツァルトのソナタを弾いた位だ。


数年前、やはり前記の友人に誘われて、サンサーンスの「動物の謝肉祭」を弾いた事がある。

それは、「二台ピアノとオーケストラ」という編成だったので、苦労も多かったけれど、大変面白い経験であった。

彼女は、学生時代からアンサンブルが得意な人だったので、一緒に弾いていると大船に乗った様な安心感があるのだ。


今回のコンサートは自主企画だったので、手作りコンサート的な様相があり、それは練習も含めて、とても楽しい時間の積み重ねであった。


只問題だったのが、勿論、集客。

私にとって、10年程前に転居してきた当地では、地盤と言ったものが殆ど無い。

一方彼女は、当地の中学を卒業してはいるのだけれど、高校以来今に至るまで、住んでいるのは東京だ。


そもそも、二台のグランドピアノを備えているホールは、そう多くはない。

オーケストラが演奏する様な、大きなステージを有しているホールは別なのだが。

小ぶりなホールでは、余り必要もないのだろう。


結果的には、丁度新しく作られた小ホールが、ヤマハとスタインウェイの、同じサイズのピアノを揃えたと聞いて、其処を使ってみる事にした。


二人で集客するというのは、面白い。

お互いに、相手はさぞ大変だろうと慮った結果、ひと月くらい前に途中経過を照らし合わせてみると、既に定員オーバー位のチケットが出ていたのだった。

コンサート前に、人に出会ってもチラシを見せて宣伝は出来ず、相手に訊かれてもお誘いできない、という売れっ子の様な経験もした。


マネージメントを担当してくれた人の後日談では、当日券を当てにして来て下さったお客様に、お断りしながら、最終的にはステージの上に席を作ろうかと、思ったそうだ。


最近は消防法の規制が厳しいのか、座席がふさがった結果の立ち見は、ホーールの方で許可しない。

でも、ステージの上ならば、何人乗ろうが、それは演奏者側の責任なのだとか。

確かに、小編成のオーケストラだったら、数十人は並ぶだろう。


翌月、東京で、同じプログラムの演奏会をした。

そちらも、やはり消防法の規制で、入場者数に神経をとがらせていた。

当日駆けつけてくれた友人は、開演直前まで入場を待たされたらしい。

ぎりぎりになって着いた、チケットを持たない娘が、始まる直前に、ピアノに近い席まで案内されていたのが見えた。


もしかしたら、それはステージ席だったのかもしれない。



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二台のピアノは・・

シシーマニアさん

喜美さん、今晩は。
コメントありがとうございます。

連弾は、一台のピアノを四手で弾くので、音域の幅が広がってオーケストラ的な効果がでます。
でも、一台のピアノをお互いに譲り合いながら弾くので、華やかさには欠けるかしら。繊細な曲多いですね。
その点二台ピアノは、ソロを二倍にした様なものですから、技巧的にも問題はないし、音も厚さを増して、煌びやかな曲が多い様です。

2015/02/22 21:54:46

楽しみね

喜美さん

好きでお得意の事が出来るのは
幸せね 連弾は見たことありますけれど 二つのピアノですと 二人の指先は見えないでしょうね
最も私はそこまで解らないから
まあいいか

2015/02/22 12:54:43

のだめカンタービレの・・。

シシーマニアさん

Reiさん、こんにちは。

コメント有難うございました。
今調べてみたら、モーツァルトの二台ピアノのソナタは一曲しかない様ですね。多分あの曲を弾いたのでしょう。曲よりも、練習室を確保するのに苦労した覚えしかありませんが・・。

のだめカンタービレのテレビ版は、とてもよく調べてありましたね。
役者さん達の演奏風景(特に指揮)も、見事だなあと思いました。

2015/02/22 10:19:28

世間知らずなので・・。

シシーマニアさん

吾喰楽さん、こんにちは。

外出先からのコメントありがとうございます。
それぞれの専門の人の話を聞くのは、面白いですね。
責任の所在の在り方、とかも含めて・。

2015/02/22 10:14:39

ステキな演奏会♪

Reiさん

さぞ、ステキな演奏会だったのでしょうね…
聴いてみたかったです。

二台のピアノの演奏は「のだめカンタービレ」という映画で、主人公の二人が弾いているのを聴いたことがあります。
確か、モーツアルトだったと思います。
二人の呼吸を合わせるのが難しそうでした。

お友だちとの演奏なら、練習も楽しいのでしょうね。

再びの東京での演奏会を期待します!
ステージ席も魅力ですね(^^)

2015/02/22 08:46:51

劇場

吾喰楽さん

おはようございます。

東京へ向かう電車からです。

客席とステージの関係、よく解りました。
納得です。

2015/02/22 08:35:33

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