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のびたの日記

納豆 はるか遠い少年の頃 

2015年02月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



納豆は結構好きで 週に2.3度は食べる
日本の標準のように朝食べるのではなく 昼だったり夜だったりもする
おかず買うのも面倒な時 出かけるのが億劫な時に卵も入れて これで十分だ
 
昨日も 介護施設に行く前 昼は納豆を食べた
雪が降ったり 雨になったり 昨日も寒かった
それでも帰り際 荷物を持って手がふさがっているのに 皆さんが握手を求める
 
ちょっと器材を下に置いて 握手に応える 手を放そうとしないおばあちゃんたち
歌を歌うだけでなく 私と会うことも楽しみなんだろうなぁと その手を握り締める
人の心はあったかい そんなあったかさに 私は幾度となく会っている幸せがある
 

 
納豆の話に戻れば 旨さを弾きだす為によくかきまわす
そして あの頃も寒かったなぁと どうしても小学6年生の頃を思い出してしまう
家が貧しくて 父は日雇い人夫 母は細々と内職 こんな家庭は多分多いだろう
 
学校へ行く前に 納豆売りをして 幾許かのお金を全部 母に渡した
早朝の暗い時間 午前4時ごろ 私は起きれないから 母に必ず頼む
納豆工場へ行って 自分で個数を決めて仕入れる 勿論買い取りである
 
千住に住んでいたから 朝一番の電車に乗って ここなら売れるだろうと日暮里に決めた
路地を なっとう なっとうと声をかけながら歩く 最初は慣れなくて声も出ない
それでも下町は 納豆やあさり売りの声があり まあまあ何とか売れきった
 
なかなか売れない時もある 納豆残して学校へ行けない そんな時は遅刻しても売る
ある朝 北風が寒くまだ半分しか売れず しばらく塀のあるところで風を除けていた
身体が震える寒さだ 丁度今頃だし 当時の服装は つぎはぎだらけである
 
その時 木戸が開いて おばさんが顔を出した 
何だい まだ そんなに残っているの? まあいいか 全部買ってあげる
この納豆 結構美味しいんだから 待っていたのよと微笑んでくれた
 

 
この時のことが 今になっても 印象が強く私の脳に刻まれいる
厳しい寒さの中に こんなにあったかな気持ちになったことが 嬉しかったのだ
人のあたたかさ 私の心には いつもかんじるものである
 
良いこともあれば 必ず悪いこともある
ある日 ようやく全部売れて学校に行けると駅に向かった時に 怖い兄さんに呼ばれた
ぼうず ここは商売してはいけないんだ お金を全部出しな 
 
電車賃だけ残してくれた 泣きながら家に帰った
母は そんな危ないことがあるなら もう止めようと言って 納豆売りは終わった
有難うね そんな母の言葉が嬉しかった その日からは学校帰ったら内職の手伝いだった
 
                最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m
 



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