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ロクさんと共にいのち輝く仲間の集い　

2010年11月14日
テーマ：テーマ無し

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<div></div>
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<div> </div>
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<div> </div>
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<div> </div>
<div><div align="center"><img src="http://img.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/59/8e/yktsp534/folder/380493/img_380493_61377869_2?1289719791" alt="イメージ 3" class="popup_img_640_480" width="560" height="420"/></div>
<div> </div>
<div>前橋マーキュリーホテルは、タクシーに乗り乗務員の方と話しをしている間にほどなく到着した。気温差が１０℃近くあるので、ついつい自分の服装を他の人と比べている自分があった。クロークにオーバーコートを預けたが、妻はいつものように、北軽井沢から来たので気温差があってと、しなくてもよい説明を丁寧にしている。受付時間の1時間前で来客も少なく、担当者はこれも丁寧に客の話を聞き我慢強く対応している姿が、私には何時も滑稽に見えるのであった。</div>
<div> </div>
<div>受付では、今日の会の次第や席次表などと共に、記念品として一枚のＣＤをいただいた。ＣＤには初めて披露される新曲「尾瀬賛歌」「想い出ウクレレ」の他にロクさん作曲の「ロマンチック前橋」「尾瀬慕情」「アイラブ高崎」の５曲が収められている。そして本日の会費の一部は（財）上毛新聞厚生福祉事業団「愛の募金」に届けられると記載されていた。</div>
<div> </div>
<div>会場になった2階にある鶴の間には、３０の円卓があり、端から端を見ると遠く霞んでしまう。歩くスペースが狭いほどで、これ以上は無理という広さだった。そして、驚くことに私たちの席は、その会場の真ん中最前列で目の前はすぐステージというベストポジションだ。会場入口で出会ったロクさんは、はにかんだ様子で元気そうだったが、いつものぶっきらぼうな口調で「一番いい席を用意したからな」と言って他の客の応対に忙しく立ち去った。<br>
内田六次夫人は、いつもと違い素敵な和服姿で満面に笑みをたたえ、嬉しさが体中から発散されていた。</div>
<div> </div>
<div>「ロクさんと共にいのち輝く仲間の集い」は、司会者に紹介された美しい女性ソプラノ歌手石北美輝さんが歌うロクさん作曲の「尾瀬賛歌」で静かに始まった。</div>
<div> </div>
<div>天空の楽園（その）よ　永遠（とわ）に、というサブタイトルのついた<br>
「尾瀬賛歌」</div>
<div> </div>
<div>１．残雪深き　峠をこえて　辿る長坂　夢の回廊<br>
　　微笑んでます水芭蕉　白い雪の精<br>
　　気高くそびえる　ヒウチの峰よ<br>
　　目覚めさやかな　尾瀬ヶ原　わが憧れし　天空の楽園</div>
<div> </div>
<div>２．友と出逢いし　ヨッピの橋に　行き交う声は　こだまして<br>
　　そよ吹く風の心地よさ　ニッコウキスゲ<br>
　　黄金の絨毯　陽に映えて<br>
　　たおやかなりし　至仏やま　神の奇跡の　天空の楽園</div>
<div> </div>
<div>３．悠久の原　深まる秋に　鳥はさえずり心清らか<br>
　　幾千万の歳月を　孤独に耐えて<br>
　　何をさすらう　浮島たちよ<br>
　　いま燦燦と　尾瀬ヶ原　<br>
    ああとこしえに　天空の楽園<br>
　　ああとこしえに　天空の楽園</div>
<div> </div>
<div>女性歌手が一番を歌い終わると、会場入口の扉が開きスポットライトを浴びたロクさんが二番の歌詞を歌いながら登場した。この時から私は、ゆっくりと歌いながら進むロクさんに魂が乗り移っていった。演壇に上がり拍手で迎えられたロクさんの軽やかないつもの甘い声は、女性ソプラノ歌手とのデュエットで一段と美しく会場に響き渡った。</div>
<div> </div>
<div>６時という時間に生まれたので六次と名付けられたというロクさん。６６歳で迎えた記念すべき今日の会は、午後６時に終了するという。いかにもロクさんらしい演出である。<br></div>
<div>10年前に「前立腺癌」を患い、今年１月に再発したことがわかり治療中のロクさんだが、９５歳になる来賓の方は、私は三病であるが９５歳でもこうして元気にこの場所に来ている。ロクさんは一病なので問題ではない、と励ました。</div>
<div> </div>
<div>これまでの多くの演奏会やボランティア活動、そしてウクレレ教室、また現役時代の活躍もあって、この会場に入りきれないため参加できなかった多くの人たちもいるという。応援に駆けつけたカントリー＆ウエスタンを演奏するミッドナイト・ランプラーズの面々はほぼ同じ年代の人が多く、もうまるで子供のようににこやかに演奏を楽しんでいた。</div>
<div> </div>
<div>数多くあるウクレレ教室の人々もなんだか我を忘れたようにはしゃいでいる。<br>
その中にも多くの年配者が含まれていたが、その姿は目が輝き笑顔が素晴らしく、まさに年月は皮膚に皺を寄せるが燃える情熱で魂に皺はない。</div>
<div> </div>
<div>ロクさん作曲の「ぐんま農業応援歌」の披露では、ロクさん自慢の孫娘も出演し盛りあげ、手品あり、演劇ありと３時間のスケジュールは、予定通り進むはずはない。ロクさん自慢の歌声は、「マイウエイ」で一気に盛り上がり、フランクシナトラを彷彿とさせる迫力で目頭が熱くなった。</div>
<div> </div>
<div>そんなわけで、私がここの場面に登場し「幸せはここに」を披露すればこの会も完璧だったのにと惜しまれたが（笑）、そんな時間がとれるわけもなく３０分のタイムオーバーで６時３０分、無事フィナーレとなった。</div>
<div> </div>
<div>最後まで内田六次になりきっていた私も、３時間半の長丁場にはさすがに疲れを感じないわけにはいかなかった。<br></div>
<div>そして帰路、ガタゴトと心地よい音にアルコールのまわり具合もほどよく、列車の揺れに調和して深い眠りに入っていった。</div>
<div>同世代の一人の男が、癌と闘いながらも多くの人々を幸せの泉に招いていく姿は美しく、とても嬉しかった。<br></div>
<div>夢から覚めると、列車は終着駅万座鹿沢口にあと少しのところだった。<br>
外の空気は冷たく、ここでオーバーコートの活躍が待っていた。</div>
<div> </div></div></div></div></div></div></div></div></div></div>

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