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独りディナー
今も、彼女の旦那様・・?
2015年01月14日
テーマ:ウィーン
楽しみにしていた、「フィガロの結婚」
その夜の私の席は、たまたまオーケストラピットがよく見えるボックス席だったのだが、始まってすぐ、私にもちょっと違和感はあった。
何となく、歌手の調子が悪いのかな、といった、「音程大丈夫?」的な違和感といおうか・・。
処が、オケピットを眺めていると、曲の途中で、自分のパートが休みになると、隣の人と私語らしきを交わしている人が、あちこちに見えて、いささか驚いた。
世界のオペラ座でも、毎日となると、タフな人達はあんなものなのかしら・・。
だがそのうち、ちょっと長い休みの間に、コンマスと指揮者までが私語を交わし、そのうちヴァイオリンパートの一番後ろの人が、演奏をやめて楽屋へと引っ込んでしまったのだ。
そして、一幕が終わると、大急ぎ、という風にチェンバロが運び出されて、他のチェンバロが運び込まれていた。
それ以後は、素晴らしいオペラだったけれど、一体何があったのだろうという疑問は、当然残った。
数日後、懐かしい日本人留学生仲間だった人から、ホテルに電話がかかってきた。
私が事前に連絡を取っていた友人から、私のウィーン再訪を聞いたのだという。
当時彼女の旦那様は、ウィーンフィルのチェリストで、私は多分、入手困難な入場券のつてを求めて近づいてくる人達に、彼らは辟易しているだろうと思って、あえて連絡はしていなかったのだ。
でもたまたま、「フィガロの結婚」が始まる前に、関係者入口から入っていく彼女の旦那様を見かけていた事もあり、その電話はとても嬉しかった、
彼女は思いがけず、「次のウィーンフィルのリハーサルを、一緒に聴きに行こうよ」と、誘ってくれた。
三月だったが、その月は例外的に、ウィーンフィルの公演が二度もあったのだ。
リハーサルの後、彼女の旦那様も一緒に連れだって、飲みに行った。
勿論私は、「フィガロ事件」について尋ねると、彼も長年オペラ座で弾いているけれど、あんなスキャンダルは初めてだ、と言っていた。
あの夜は、チェンバロが誤って半音高く調律されていて、演奏が始まるまで、チェンバロ奏者がチェックしていなかった為に本番まで気づかなかったのだ、という事だった。
私が、「あの晩は、始まる前にあなたを見かけた・・」というと、彼は「何で、声をかけてくれなかったんだい?」と社交的に応えたので、「だって、今も彼女の旦那様かどうか、わからなかったから・・」と答えると、それが温厚そうな彼のツボにはまったらしく、大受けであった。
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相手がどう出るか、難しくて・・
パトラッシュさん
お褒めに預かり、ありがとうございました。
ジョークは、ここで言ってみようかなと思っても、いざとなると腰が引けてしまう事が多いです。
受けなかった時の処し方こそ、難しくて・・。
2015/01/14 20:18:31
ジョークは、日本人には難しいですね
SOYOKAZEさん
コメント有難うございました。
お酒の席に限らず、欧米ではジョークあってこそ会話、といった面があるので、日本人には中々大変です。これは、成功したレアなケースです・・。
2015/01/14 19:57:52
そんな事も
チェンバロの調律間違いが、本番になって発覚!
そんな事もあるのですね。
驚きました。
シシーマニアさんのジョークとも取れるお言葉、外国の方って、スマートに受け取って下さって小粋ですね。
日本は粋を尊ぶ文化でしたが、とんと野暮になった昨今です。
2015/01/14 13:26:02