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第72回 昭和35年秋 クラスメイトと山登り(2) 

2014年10月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


生徒手帳の校則の中に、「校区外に出かける時は、制服を着用すること。」「生徒だけで、校区外に出かける時は、届け出る事。」を見つけた。
中学入学時、一度目にしたことがあるが、実際はみんな私服で出かけている。
また、生徒だけで出かける時も、届け出た事はなかったので、忘れていた。
突然、素行不良とは酷すぎる。
教師なら、「今後は、生徒だけで校外に出かける時は、届け出てください。」と言うべきではないか。
そうではないから、私は、担任を「先生」とか「教師」とは言わないのだ。
そこへ、担任に呼ばれて行ったじゅんちゃんが、帰って来た。
「男子と行ったことが、問題のようじゃから、『隣の家の2年男子と約束して、一緒に行ったんじゃありません。』と説明したら、『言い訳は通用しない。不良と言われてもしようがない。』と言われたんよ。」と暗い顔だ。
私達は、内申書に書かれるような悪い事を、していないと思う。
2年の時の馨先生に相談したいが、転勤なさり無理だ。
しかたないので、しずちゃんのお母さんとお兄さんに登場してもらうことにした。
私は、その事をしずちゃんに伝えてから、職員室に向かう。
担任に近づくと、開口一番「何ということをしてくれたのだ。僕の立場を考えてくれ。」と不機嫌な声だ。
担任の言いそうなことだと、思いながら聞いた。
「しずさんのお母さんとお兄さんの付き添いで、大島山に登りました。」「問題ありますか?」と言いかけた。
それを遮るように「付き添いがあれば、何の問題も無かったんだ。それを、早く言って欲しかった。それなら、僕の立場が悪くなる事はなかったんだ。」と、担任はへらへら顔。
「内申書に書かれる様なことはありませんよね。」と確かめると、「もちろんだ。」と、担任は今まで口にした問題発言は忘れたようだ。
私の中には、文句を言いたい気持ちがあったが、「内申書に、不都合な事を書かれないよ。」と、きよちゃんに早く伝えたかったので、教室に急ぐ。
しずちゃんから、お母さんとお兄さんが付いて来ていたことを聞いていたみんなは、私の報告を聞いてやっと安心の様子。
楽しい事も心配事も共に味わい、友情が深まった気がした。

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