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第69回 昭和35年夏休み 絵の教室の手伝い 

2014年08月25日 外部ブログ記事
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中学2年の時は、小学の絵の教室にはほとんど行かなかったが、3年生になってからは時々おしゃべりに行くようになった。
「トンコ、夏休みになったら、例年のように笠戸島にキャンプに行くぞ。トンコも手伝いがてら参加するか?」と敏春先生が声を掛けてくれる。
「はーい。参加しまーす。」と即座に返事をした。
ヤッター!その日は、補習授業を休めるぞ!と嬉しくなる。
敏春先生は、親友が亡くなったり苦手な担任でしょんぼりしがちな私を、元気付けようと誘ってくれたのだと思う。
夏休みの初めのキャンプの朝、みんなと一緒に桟橋に集まった。
久しぶりの桟橋は、今までと変わりなく、連絡船がみんなを待っているようで、近くで数隻の漁船や釣り船が、出港の準備をしてる。
私は、先生の画材などを運ぶ手伝いをし、船に乗る時は、みんなの安全を確認して、先輩らしい動きをした。
助手と先輩の役を演じているような自分に気付き、一人笑いをしてしまう。
連絡船は、潮風を受けしぶきを上げてスムースに進み、懐かしい笠戸島の桟橋に到着した。
島の学校に着き、みんなと遊んだり、絵を描く時は見守りをしたり、夕食作りのおばさんの手伝いもする。
夕食の時、「箸の持ち方の分かる人?」と、敏春先生が、みんなに質問した。
みんなは、「なぜ簡単なことを聞くの?」という表情で、右手で箸を持って、カチカチと挟んで見せた。
先生は、違うなーという顔をして、首をかしげた。
以前、キャンプの時、箸の持ち方を教えて貰ったことを思い出したので、私はそっと手を挙げた。
「トンコ。」と指名されたので、教わったように、「右手で上から箸を持ち上げて、左の掌において、右手を箸の下に回して親指と人差し指でつまんで他の指を添えて持つんよ。」と言いながら、やって見せた。
「さすが絵の教室の先輩だ!」と、先生。
みんなは、拍手してくれて、真似をして、正しく箸を持って食べ始めた。
先生が、私を励まそうとして下さる事が分かり、嬉しくなる。
先生のいつも通りの愉快な話を聞きながら、皆と一緒に笑顔で夕食を摂った。
その後は、先生の怖いお化けや幽霊の話だ。
私も「便所のお化け」の話をしたら、みんなが怖がったので、便所に付き添った。
面白い一日目が終わり、2日目も忙しく過ごして、あっというキャンプが終った気がして、残念だった。
絵の教室の先生の助手の仕事だったら、私に出来るかな?
「やってみたいな。」という気持ちがわいてきた

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