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第56回 昭和34年春 ひろこちゃんと親しくなる(1) 

2014年04月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


中学1年の3学期、隣の小学校から同じ中学に通うようになったひろこちゃんと、親しくなった。
1学期陸上部で運動する時、知り合ったうちの一人だ。
彼女の小学校は学年で2クラスしかなく、皆それぞれよく知っていてとても親しいようだ。
中学になっても、みんなで一緒に勉強したり遊んでいるそうだ。
私は同じ小学校の友達と遊んでいるが、一緒に勉強をしたことはなかった。
隣の小学校からきた新しい友達が出来て嬉しくなり、お互いの小学校の様子を話すだけでも楽しい。
彼女の家には自転車で30分位かかるが、サイクリングの様でいい気分だ。
春休み、私の通っていた小学校のすぐ近くの山の桜が咲き始めたので、ひろこちゃん彼女を案内した。
坂を上り頂上で腰を下ろして桜を眺めると、遠くの青空の下に輝く海に突き出た緑の山が目に入る。
彼女は初めての風景らしく、「きれいねー。」と喜んでくれた。
ゆったりとしたいい気分になる。
「私の初恋の人はよし君といって、頭がよくてかっこいい人よ。」と彼女が照れた感じで話し始めた。
「ところで、としちゃんの初恋の人はだれ?」と聞く。
「そーね。私が大好きなのは敏春先生と昌弘先生よ。初恋の人は昌弘先生と思うの。」と応えた。
「先輩か同級生で、好きな人いないの?」と聞かれた。
「小学6年の時、かず君にドキドキしたことがあるよ。」と、私はかず君のことを初めて人に話すので、頬が少しあつくなった。
「あの背の高いかず君のこと? かず君と私は親戚なのよ。」と彼女。
「親戚なの?」と私は驚いた。
「としちゃんの初恋の人はかず君なんだー。」とニコニコ顔だ。
「かず君のことは、初恋だったんだわ。」と、6年の時を懐かしく思い出した。
中学になってかず君とすれ違ってもドキドキしないし、かず君のことをひろこちゃんに話し終えた後、照れなくなっていた。
「今、好きな人いないの?」と聞かれた。
「先輩や同級生には、いないいない。」と応えると、「好きな人が出来たら教えてね。」と彼女。
親しい礼子ちゃんも同じことを言った。
親しい友達同志になると、好きな男子の事が気になるもんだということを知った。
昌弘先生との思い出が浮かんできたが、先生のことは誰にも言わず、秘密にしておこうと決めた。
すると、なんだかドキドキしてきたので不思議な気がする。

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