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流老記

昭和に行って来た。 

2013年02月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝から晴れているのが
なんだか久し振りのような気がする。

仲間が
撮った写真をメールで送って来たので
ファイルに落とし、それをUSBにしてカメラ屋へ。

スーパー内にある写真屋では
ああだこうだと言いながらも
結局ファイルが開けずゴメンネだと。

ウロウロ歩き回ったけれど
写真屋の少ないこと少ないこと…
記憶にあったはずの店は
みんな廃業したようだ。

小一時間ほど探し回って
路地裏みたいな所に汚れた看板を見つけたが
やってないだろうなあと、あきらめ半分で行くと
ガラスの引き戸が入口の古びた写真屋はやっていた。

ガラガラではなくギシギシと戸を開け
こんにちは、と声をかけたら
無言で奥から出て来たのは
70前後の白髪爺さん。

プリントしたいんだけど、とUSBを差し出す。
○○のファイルに入ってるんだけど…と指示したら
一発で画像を一覧に取りだした。

おうおうこれこれ…と言いながら
L版で各1枚ねと指示する。
少し待ってて、とぶっきらぼうな返事。

5〜6分ほど狭い店内で待つ。
デジタルの似合わない
昭和のアナログ臭い雰囲気が
なんとも懐かしい店内だ。

出来たよ、の声と共に
奥からのれんをかき分け
汚れたカウンターにプリントを並べる。
照明のせいか少し暗いがまあ満足の出来。

料金を支払い
どうも、の無愛想な声を背に
ガラス戸を開けながら、ふと思った。

タイムスリップって…あるのかも。



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