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昭和2年生まれの航海日誌

好きでなかった外食 

2012年09月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 うどん一杯4銭の頃、私は小学4年であった。
 日曜日に松阪へ行く用を言いつけられるのを待っていた。西風の
強い日に6キロの道程では時々立ち往生をさせられたが、旨いうどん
がお目当てで、しっかりペタルを踏んだ。

 1937 支那事変が勃発して、昨日も今日も出征兵士を送って
いた。その頃は物資の不足も殆んどなく、食生活もまあまあであった
と、思う。

 それでも、うどんは美味かった。ダシ、醤油がよかったのである。

 冬の日、暖簾をくくると、大釜から立ち上る湯気、くべられたオガ
クズが赤々としていて、暖かさが身を包んでくれて、すっかり気を
癒してくれた。

 寮生活,船艇勤務をしているうちに、うどんに代わりラーメンが
はばを利かすようになっていた。

 的矢湾のカキ、
 布施田のサザエ、アワビ、イセエビ、
 波切沖のカツオ、アオリイカ
 英虞湾のホテガイ
等、伊勢、志摩付近の沿岸は魚介類の宝庫である。

 ここでは、料理より素材で楽しめる。
 鳥羽の戸田家、英虞湾の宝生苑、合歓の郷は料理もすばらしいが、
なんといっても、リアス式海岸の眺望が胸を打つ。

 料理の美しさ、味覚も大切だが、私はどちらかと言うと、素材と
雰囲気を強調したい。

 「大阪へ来たのだから、外食をもっと利用してみたら」と
よく言われるが、高級料亭に気軽に行けるものではなし、さりとて、
行列してまで食べるようなレストランには行きたくない。

 それが夏休みの終わった平日にデパートに行った。とてつもなく
空腹を感じたので、今日こそはいいだろうと、思ってデパートの
食堂へ行ってみた。7Fも8Fも行列で一杯だった。

 もう帰るわけにはいかぬ、一番空いている天ぷら店に入った。
 最初に出されたものが冷やしそーめんであった。

 あとの天ぷらと合うのかと思いながら箸をつけた。
味が違う、普通のダシではなく、野菜を入れたダシのようだった。
変わっただしである、味が違うから料理になるのだ。こいつは
いい。

 でも、隣と肩が突き合うようなところで食べるんは真っ平御免
である。雰囲気だなー。

 日、中が厄介なことになっている。
 どの識者もいいことを言う。要は隣人とは小事を正しく円満に
収め仲良くすることなのだ。

 日中が戦争を始める前の頃のような,旨いうどんが食べたいも
のだ。
喧嘩はしない、文...

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