Kanzeさん

[蟹満寺の縁起]
太古、善良で慈悲深い夫婦と娘が住んでいた。
或る日、村人が蟹を沢山捕えて食す寸前に全ての蟹を買い取り、草むらへ逃がした。
また、蛇がカエルを呑もうとしていた時に、その蛙を放してやれば、我が娘を嫁としてやろうと言いました。
不本意な約束に困り、数日後に雨戸を固く締めきった時に蛇が現れ、約束を果たさない父娘に腹を立てて荒れ狂った。
その時、観音様が現れ慈悲深い父娘に心配する事はないと告げて消えました。
夜明けには、ハサミで寸々に切られた大蛇と無数の蟹の死骸が残されていた。
親子は観音様の御守護を感謝し、娘の身代わりとなった蟹と蛇の霊を弔うため、お堂を建て観音様をお祀りをした。
沢山の蟹が満ち満ち、恐ろしい災難が救われた因縁にて建てられたので「蟹満寺」と名付けられた。


まあ、ある種の昔話ですね。

2017/09/06 22:05:14