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(日本の)再生可能エネルギーのポテンシャル 

2023年08月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


 再生可能エネルギーのポテンシャル 温室効果ガスを排出するのはエネルギーだけではないものの、エネルギーの脱炭素は重要です。特に日本においては、エネルギーの大半を輸入に頼っている状況ですから、温暖化の問題を抜きにしても、エネルギー源をどうするべきか、という点は極めて重要です。 もし日本が自国で使用するエネルギーを全て自国内で発電する太陽光、風力、水力、地熱といった自然エネルギー(あるいは再生可能エネルギー)のみでまかなうことができれば、それはエネルギーの自給自足を達成することになります。これは日本にとっては夢のような話であり、環境問題の観点だけでなく、地政学的観点からも望ましいことです。 しかし、国土の7割が山林、あるいは傾斜地で平野が少なく、かつ人口に比べて面積の小さい日本は、再生可能エネルギーのポテンシャルが少ないと言われています。そのくせエネルギー消費量が非常に多い国ですから、エネルギーの脱炭素は困難だと思われます。そもそも、日本において、再生可能エネルギーのポテンシャルはどれくらいあるのでしょうか?ポテンシャルが低ければ、いくら努力しても達成不可能だと感じますが、ポテンシャルが高ければ脱炭素にむけて移行を加速し、期限までに目標を達成できるかもしれません。まずは国土のポテンシャルを知りたいものです。 このように思っていたら、良いサイトを見つけました。REPOS(再生可能エネルギー情報提供システム)というサイトです。 REPOS(リーポス(再生可能エネルギー情報提供システム))再生可能エネルギー情報提供システム(REPOS(リーポス))www.renewable-energy-potential.env.go.jp このサイトでは、再生可能エネルギーのポテンシャルを、種類別に、太陽光、風力、中小水力、地熱、地中熱、太陽熱の6項目に分けて、それぞれポテンシャルの数値が示されています。数値だけでなく、Mapもあります。面白いのは、各数値が県別に示されていることです。ポテンシャルの内訳も示されており、例えば太陽光ならば、建物系と土地系のそれぞれのポテンシャル数値が県別にグラフ表示(数値もあります)されています。 さらに、地域脱炭素化促進支援メニューがあり、その中に自治体再エネ情報カルテという優れものがあります。それを見ると、全国の自治体ごとにポテンシャルと導入実績を確認することができます。例えば東京都千代田区を調べてみると、 太陽光(建物系)導入ポテンシャル 183 MW太陽熱 導入ポテンシャル 891,173 GJ/年地中熱 導入ポテンシャル 5,150,159  GJ/年(その他の風力、水力等はポテンシャル無し)導入実績は、太陽光 0.392 MWまた、需要量に関する情報として、区域の電力使用量 5,642,841 MWh/年熱需要量 25,215,918 GJ/年となっていました。(小数以下は省きました) 全国の自治体の数値が載っているので、自分の住居地の値を調べたり、県別に比較したり等、なかなか興味深いです。 このサイト内に、「推計方法の解説導入編」と書かれたリンクがあり、それをクリックすると環境省が作成した「我が国の再生可能エネルギー導入ポテンシャル」という資料が出てきます。https://www.renewable-energy-potential.env.go.jp/RenewableEnergy/doc/gaiyou3.pdf この資料は全体をまとめたような内容になっており、日本全体の再生可能エネルギーの導入ポテンシャルが種類別一覧表にまとめられています。導入ポテンシャルだけでなく、事業性を考慮した導入ポテンシャル(儲からないような物を除外した値)も示されています。なお、導入ポテンシャルは法規制や土地利用など制約を考慮されており、法的に認められていない地域や導入に問題あるような場所は除外して計算されているので、十分に実現可能性のあるポテンシャル数値となっています。 この報告書によると、日本の電力供給量(10,013億kwh/年 2020年度速報値)の2倍の再生可能エネルギーポテンシャル(26,186億kwh/年)があるとされており、数値を信じるならば、日本のポテンシャルは十分に大きく、エネルギーの自給自足も不可能ではない、と思えます。 たとえポテンシャルがあっても、技術面やコスト面、あるいは地域の反対運動など様々な障害が予想されます。これだけで脱炭素が実現可能とまでは断言できませんが、技術は年々進歩しており、導入コストが今後下がっていくことも十分考えられます。地域住民の意識に関しても、現在は反対している人が将来は理解してくれるかも知れません。 私は日本のエネルギーを全て再生可能エネルギーへ移行することは十分可能だと考えています。日本は太陽光発電に適していないから無理だ、とか、洋上風力は技術的に困難だから無理だ、といって嘆くのではなく、導入可能なことを着実に進める、そうすれば結果はついてくる、そう思っています。     

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