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阿波の局のブログ
【ヒーローズ 逆境を勝ち越えた英雄たち】第25回 チャールズ・チャップリン 抜粋
2022年11月20日
テーマ:テーマ無し
<チャールズ・チャップリン> 宇宙にある力が地球を動かす。 君の中にある力と同じだ。 それを使う勇気と意志を持つんだ。? 本年は、喜劇王チャールズ・チャップリンの没後45年。今月、彼の代表作を一挙に紹介する映画祭が開幕した。 「ライムライト」(1952年公開)“チャップリンの映画人生の集大成”足が動かなくなって絶望するバレリーナを、彼扮する芸人が励ます場面「君は戦おうとしない。たえず病気と死を考えている。死と同じく生も避けられない。生命だ、命だ。宇宙にある力が地球を動かし木を育てる。君の中にある力と同じだ。その力を使う勇気と意志を持つんだ」 多くの作品を通して、人間の持つ偉大な可能性を訴えた彼のメッセージは混迷の現代社会を照らす灯となって、世界中に勇気と希望を送り続ける。? 1889年4月、チャップリンはイギリス・ロンドン生まれ両親は舞台で活躍父の酒癖の悪さが原因で翌年に離婚。兄と共に母の女手一つで育てられた。 5歳の時過労で喉に異変が生じていた母舞台上で声を出せなくなってしまう。劇場の支配人は付き添いで来ていたチャップリン少年をステージに立たせた。 当時の流行歌を歌うと、そのかわいらしさに観客は大喜び。予期せぬ形で実現した初舞台鮮烈な思い出として少年の記憶に刻まれた。 ? 母は職を失い、家族の生活は困窮を極めた。それでも、母はいつも明るく振る舞い、時にはパントマイムなどをして、子どもたちを楽しませた。 それが彼の原動力となった「俳優になるという最終目標だけは、一度として見失わなかった」打ち続く経済苦母の病苦境を、たくましい楽観主義で、一つ一つ乗り越えていく。身なりは粗末でも、心には夢への情熱の炎が赤々と燃えていた。 ? 10代になると、自らを売り込みながら、さまざまな劇団を渡り歩くその中で類いまれな才能が磨かれ、やがてアメリカで舞台に立つチャンスがこの巡業が大成功映画界の目に留まったハリウッドの会社にスカウトされ、1914年2月、24歳で銀幕デビュー。喜劇王の階段を駆け上がっていった。<チャールズ・チャップリン> お互いの不幸ではなく、幸せのために生きよう。 幸福を生み出せるのは、 あなた方、普通の人々なのです!? チャップリンが生きたのは、2度の世界大戦が起きた激動の時代軍靴の響きが高まる中、「笑いと涙とが、憎しみと恐れの解毒剤になることを信じて疑いません」? 「独裁者」(1940年公開)最終盤、ヒトラーを彷彿させる独裁者とうり二つのユダヤ人の“床屋”が、ひょんなことから間違えられ、代わりに群衆を前に演説することに―。 「わたしたちは、お互いの不幸ではなく、お互いの幸せのために生きたいと思っています。憎んだり、軽べつしたりしたいのでありません。だれがこの地球の上に住んでも良いのです」 「幸福を生み出す力をもっているのは、あなた方、普通の人々なのです! あなた方は、人生を自由で、美しくまたすばらしい冒険にあふれたものにする力を持っています」? 製作中から激しい妨害を受けた「独裁者」を完成させ、ユーモアを武器に平和と自由のために戦い抜いただが戦後の冷戦期に入ると、アメリカに吹き荒れたマッカーシズム(共産主義者追放運動)により“赤”のレッテルが貼られ、国外追放(52年)自らを「世界市民」と国籍をイギリスのままにしていたから? 54年、ベルリンでの世界平和会議で国際平和賞を受賞。彼の偉大な功績が色あせることはなかった。その後、英・オックスフォード大学の名誉博士号、フランスの国家勲章、パリ市の最高名誉市民の栄誉を受けた。 追放から20年後アメリカから再び認められ、渡米。ハリウッドへの多大な貢献がたたえられ、アカデミー特別賞が贈られた。88歳の生涯で手がけた映画は80本以上。亡くなる2年前の75年に英国王室からナイトの爵位が授けられた<チャップリンを語る池田先生> 百千万億劫の功徳を、ともどもに 大輪の花と光り輝かせていくための、 今世の信心の闘争だ。だからこそ 何があっても、かの喜劇王のごとく 「明朗王」として進むのだ。? 池田先生も若き日から喜劇王に魅せられた「青年時代に見た傑作の数々が忘れられない」折々にチャップリンの人生を通し、同志に励ましの言葉を語り、つづってきた。? 俳優キエラ・チャップリンさん(令孫)とも交流がある。「私は、イギリスSGIの友人から、会長が最愛の祖父の言葉を通して、多くの人々を激励されていることを何度も伺いました。祖父の言葉を、会長のような方に語り継いでいただき、私にとって、これほど、喜ばしいことはありません」「祖父が知れば、とても誇りに思うと確信します」 ? 先生がチャップリンについてスピーチしたのは、1990年の年末から91年の年頭90年の暮れ、学会破壊を企てた第2次宗門事件が勃発。先生はチャップリンのものまねをして会場を沸かせ、宗門の独裁者を笑い飛ばした。 ? 91年1月6日第37回本部幹部会「チャップリンはつねに語っていた。『生きることはすばらしい!』。そして『笑うことはすばらしい!』と。『笑うこと、人生におけるもっとも厳しい事態をも笑い、死すらも笑うことのなかには、健康なものがある。笑いは強壮剤であり、気晴らし、苦痛の放棄である。それは、この世でもっとも健康的なものである』―。 何があろうと、笑いとばす強さ、朗らかさ、心のゆとり。そこに『生命の健康』がある真剣と深刻とは違う。勇敢と悲壮とは違う。大勇の人は、明るい。確信の人は、冷静である。知性の人には笑顔の余裕がある。(中略) まさしく闊達な『笑い』こそは、不屈なる“心の勝者”の証である」 ? 1月23日第15回全国婦人部幹部会名作「街の灯」チャップリン演じる放浪者が、同じ人間として、悩める大富豪を激励する場面を紹介「悩める人間がそこにいる。―チャップリンは、声をかけずにいられない。これこそ、『人間』である。そして、まさにわが学会の世界であり、仏法の世界である。(中略) また、大聖人が繰り返し強調しておられるように、御本尊の前には皆、平等である。いかなる差別もないし、あってはならない。ありのままの『人間』同士の、平等な、仏法の民主の世界なのである。 だからこそ、チャップリンと同じく、世界の人々が学会に共感した。共感があったから、正法がこれほどまでに広がった。学会の前進が正しいがゆえに、仏法を信奉する人々が世界中に急増したのである」 ? 90年12月9日「信仰だけは、『強き信心』に生きぬけと申し上げたい。 結局、最後に幸せになった人が得である。また、勝利した人が得である。途中のよしあしや楽しさに幻惑され、それと最終章の厳しき勝負とをはきちがえてはならない。このことを教えるのが真実の仏法である。百千万億劫の功徳を、ともどもに大輪の花と光り輝かせていくための、今世の信心の闘争なのである。ともあれ、いかに悲しく、また苦しいことがあっても、かの喜劇王チャップリンのごとく、『明朗王』として生きぬいていかれんことを」(第3回男子青年部幹部会・創価班、牙城会総会でのスピーチ)? 「青年・凱歌の年」へ、新たな広布の劇が始まった。その主人公は私たち一人一人である。【引用・参考】G・サドゥール著『チャップリン』鈴木力衛・清水馨訳(岩波書店)、パム・ブラウン著『伝記 世界を変えた人々12 チャップリン』橘高弓枝訳(偕成社)、ラジ・サクラニー著『チャップリン』上田まさ子訳(佑学社)、大野裕之著『チャップリン再入門』(日本放送出版協会)、映画「ライムライト」チャールズ・チャップリン監督、映画「独裁者」同、ほか
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