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民話「骸骨の恩返し」
2021年01月13日
テーマ:テーマ無し
久しく語らないけれど好きだったので、思い出せるお話。エバーノートには原稿がありません。そこで今のうちに書いておかないと、忘れるかもしれないので、語ってみながら書きました。全部はっきり覚えていました。
季節は初夏だけど、まあ寒い時期に温かい話もいいでしょう。
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骸骨の恩返し
むかし、あるお百姓の家に雇われている、働き者の若者がいました。
忙しい田植えが終わると、お百姓は若者にいいました「よく働いてくれたな、今日から3日間田植え休みだ。どんな贅沢を言ってもいいぞ」
そう言われて若者は、「酒を一升飲んでみたいんですが」と恥ずかしそうにいったので、お百姓のおかみさんは、ふくべにお酒をいっぱい入れて、スルメを添えて、若者に持たせてやりました。
若者は景色のいい原っぱに出かけると、たんぽぽやすみれの間に座ってスルメをかじりながら酒を飲み始めました。酒がそんなに減らないうちに、もう酔いが回って、踊りでもおどろうと立ち上がると、何かが足にまとわりついてきます。何かと思って足元を見るとそれは骸骨で、手を伸ばして若者の足を掴んだのでした。若者は、こんなところで、埋めてくれる人もおらず、弔ってくれる人もいない骸骨を気の毒に思い、骸骨の口にお酒を飲ませてやりました。骸骨と酒を酌み交わすうちにいい気持ちになって若者は眠ってしまいました。
しばらく時が経って若者が目を覚ますと、傍らには美しい娘が立っていました。娘は若者に言いました「私はあなたにお酒を飲ませていただいた骸骨です。先程は本当に有り難うございました。私はこの先の村の者で、三年前に悪者に攫われここに連れてこられて殺されました。身内はほうぼう探し回っていましたけれど、私がここにいる事には気づいてくれませんでした。今日は私の命日で、家では法事が行われていますから、そこへ連れて行ってください」そこで若者は娘の幽霊を背負って娘の家を訪ねました。
そこは立派な屋敷で広い座敷には大勢の人が並んでいました。
ちょうどお坊さんのお経が終わったところで、ずらりとご馳走が並びました。「私を背負っている間は、貴方の姿は誰にも見えませんから、並んだお膳からお好きなものを食べてください」娘の幽霊にそそのかされて、若者は、並べられたごちそうを、あれもこれもとつまんで食べました。やがて、いつの間にか消えていくごちそうに、自分の取り分を、いつの間にか誰かに取られたと勘違いした、客たちは、法事のことも忘れて喧嘩を始めました。すると娘の幽霊は「けんかはきらい!」と言って、すうっとどこかへ消えてしまいました。すると娘の体が離れた若者の姿は皆に見えるようになりました。座敷の真ん中に突然姿を現した若者にびっくりして主人が聞きました。
「おや、お前さん、何処からおいでなすった?」
若者は、原っぱで出会ったこの家の娘の事を、はじめから終わりまで話しました。人々はそれを、涙を流して聞くと、若者に原っぱへの案内を頼みました。
家の人とお坊様と集まっていたみんながぞろぞろと若者について原っぱに行くと、そこには娘の骸骨がありました。お坊さんのお経の中で、主人と家族は丁寧に骨を拾い集めて持ち帰り、3年ぶりに葬式をして墓に収めました。
それからしばらくしたある晩に、あの娘が両親の夢枕に立って、「あの若者を妹の婿にしてください」と頼みました。
こうして働き者の若者は、めでたく妹の婿に迎えられ、大きな農家の跡取りになったという事です。
おしまい
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