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大間秀雄のブログ

原発の除染はどこまで出来るか 

2011年08月24日 外部ブログ記事
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今回の東日本大震災の地震、津波による壊滅的な破壊による生活基盤の復旧について、阪神淡路大震災では国の復興支援と国民あげての義援金などで従来と同じとは言えないが見事に町が復活し経済的にも被災者が概ね日常生活に復帰できた事を鑑み都市部と地方の漁村などと違いはあるが被災者を始め支援団体の努力のもと必ず復興できると確信している。しかし、失った物と心の傷がすべて解消されたわけではないだろう、こののち一生引きずって行くことになるだろうと思われ心のケアも含めた支援が今後も欠かせない。さらに今回の福島の悲劇は安全なはずの原発が「想定外の災害」の名のもとに放射線を大量に放出する事故を起こしてしまった事である。原爆の被害国である日本がチェルノブイリ事故などの教訓を生かし想定を上回る安全対策が出来なかったのか現実性を持たなかった安全神話に疑問が残る。国の政策として経済成長戦略の中で安全神話を構築し被爆国を原子力の平和利用と言う名のもとに過去の記憶を押し隠し数々の原発を立ち上げ、24時間眠らない国として生産性の向上に電力各社を推し進め世界の第2位の経済大国を謳歌し、メディアも私たち目の前の豊かさに目を奪われ国の安全神話を盲目的に信じ込まされたのかもしれない。今回、福島原発の数機の事故で5キロ、10キロ、20キロと避難勧告が出されそれ以外の地区でも風向きなどで放射線量のレベルが高いところもあり、政府の対応も専門的知識の裏づけがあるのかないのか情報が交錯し対応が二転三転して多くの被災者や避難民に混乱を来たす事になった。特に子供たちの被ばくは蓄積により微量でも将来的な健康被害が発生する恐れがあり、避難所や仮設住宅から親類縁者をたより1万人に近い児童が一時転校を余儀なくされている。先日の政府の発表では、除染作業が進めば段階的に一部帰宅を許可したい、とか今後2年半ぐらいを目安として除染作業の具体的な実施項目を検討するなどとしているが、まるで他人ごとで地元の小学生との対話集会でも今後このようにやりますとの説明に「除染対策などなぜすぐやらないの、避難している人たちはその間どうするの」と言った素朴な疑問に明確な回答がなされていない。悲観論を言うのが良いとは思わないが、現実に長期にわたる対策であれば子供たちの言うように「なぜ集団疎開できないの」という疑問にキチンとした回答を示してほしい。食品安全委員会が「被ばく量が生涯累積線量が100ミリシーベルトに制限するとしているが、福島県の広範囲の地域で生活が成り立たなくなる」と言う専門家の意見もある。チェルノブイリでは、25年たった今でも原発周辺地域では国の監視下で厳重に立ち入りを禁止になっているそうだ。被災後半年がたっている福島の原発周辺の避難住民をどうするか、速やかな対策が急務である。また、除染した放射能廃棄物をどう処理するのか、原発事故は地球規模の環境汚染につながるので日本の国家の威信がかかっている。海外の専門家を交え速やかに徹底的に調査をして政府、関係機関の皆さんには我が子孫の代に憂いを残さないよう情報公開と安全対策をお願いしたい。

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